【CHILL OUT SESSION vol.3】JUMPEI(Dancer)×Tok10(Rapper)

CHILL OUT SESSION vol.3 JUMPEI(Dancer)×Tok10(Rapper)
異なるカルチャーシーンで活躍する二名がチルタイムを共有し、お互いのカルチャーや人としての共通点を探す対談企画。リラックスした空間でコミュニケーションを深め、カルチャーの融合、新たなクリエイティブの創出を目指す。

第3弾の今回は、ダンサーのJUMPEIとラッパーのTok10の2人を迎え、お互いの活動や価値観の共通点を探ってもらった。一見似ているカルチャーながらも大きく異なる2人だが、数多くの共通点が見つかった他、SNSの使い方やシーンとの関わり方を深堀るなど興味深い対談となった。


JUMPEI
ダンサー。4歳の頃からダンスを始め、house/hiphopを中心とした独自のスタイルで数々のタイトルを国内外問わず獲得してきた。現在は自身が所属するクルーYDK Apartment を中心に、ダンスのみならず幅広く活動の範囲を広げている。

SOUL SESSION(香港) 優勝
JAPAN DANCE DELIGHT VOL.24 3位
DANCE@PIECE TOKYO 2017 優勝
GENERATIONS from EXILE TRIBE / 「Y・M・C・A」MV 出演
WORLD OF DANCE 2018 優勝
Rude-α ライブ 「TEEDA vol.4」バックダンサー

JUMPEIのインタビュー記事はこちら

Tok10
ラッパー。Sound CloudやYouTubeでの総再生回数は200万回を超え、今注目の次世代ラッパー。ラブソングからハードトラップまで幅広いジャンルの楽曲を唄いこなす。 自信でMVを制作するなど、HipHopというジャンルに囚われず幅広く活動をしている。

Tok10のインタビュー記事はこちら


JUMPEI 今回お呼びしたのは、ストリートダンサー・ラッパーという一見違ったカルチャーの最先端でご活躍されているお二人です。異なるカルチャーを代表するお二人にチルタイムを共有していただき、お互いのカルチャーや人としての共通点を探していただきます。コミュニケーションを深めセッションすることで、カルチャーの融合、新たなクリエイティブの創出を目指す企画です。

Tok10 いいっすね。

JUMPEI 楽しみです。

 ──JUMPEI君の現在の活動について。

JUMPEI 初めまして。ダンサーのJUMPEIです。普段はソロかYDK Apartmentっていうクルーで活動しています。レッスンしたりとかイベントのゲストに呼ばれてショーに出たりとか、YouTubeに自分たちのダンスの動画載せたりとか、多方面で活動をしているものでございます。今から見せるのがYDKのクルーで1番最近作った、チーム内でも渾身の作品がです。僕一人の映像ってわけじゃなくてクルー全体の映像なんですけど、見て欲しいです。

Tok10 映像作品寄りなんですね。

JUMPEI そうです。カメラから編集までクルー内で全部やって。

Tok10 そうなんだ。

JUMPEI クルーの自己紹介ビデオみたいな感じで。

Tok10 なるほど。かっけぇ。

JUMPEI クルーは16人いて、結成して1年経つか経たないかくらいなんですけどこの日初めて揃って。

Tok10 全員が?

JUMPEI 全員が!1年経ってやっと、しかも3時間だけ揃ったっていう。

Tok10 16人もいたらなかなか揃わないですよね。

JUMPEI しかも一人名古屋のこがいて、この時期なんで都内にも出づらくて。

Tok10 皆会ってないのにすっげぇ揃ってる。

JUMPEI 今までのダンスの映像って衣装が揃ってたりだとかコンセプトがあったりとかだったんですけど、これは服は自由だし編集もそこまで凝ってるのはなかった。自己紹介兼技術でマウントとろうぜみたいな

Tok10 めっちゃ良いですね。ダンスっていうとステージで踊ってるイメージが強かったから、映像作品でこういう編集もあってのダンスってかっこいいですね。

 ──Tok10君の現在の活動について。

Tok10 僕は事務所に所属せずにセルフプロデュースで活動していて、自分の家で曲つくってMVあげてます。よろしくお願いします。一番最近出たHot Girlって曲のMVがあるのでそれを観ていただきたいです。

JUMPEI 全部自分でやってるんですか?

Tok10 音は買ってるんですけど、メロディや歌詞は全部自分でやってます。

JUMPEI すご!

Tok10 家とかで撮ってるんですけど、このシーンとか完全家で(笑)手作り感万歳なんですよ。

JUMPEI めっちゃ良い。今の時代にあってる気がする。すごく。

Tok10 これは、僕の今付き合ってる彼女がいるんですけど、その彼女が帰る時なんかめっちゃ寂しいなと思って、それを表現したくて

JUMPEI うわー!

Tok10 だから最初電車で帰っちゃう所から始まって、最後は帰らなくてもいいよっていって手をつかんで引き留めるシーンがあるんですけど。そういうのを表現したかった。

JUMPEI 僕らダンサーって曲が先なんですよ。曲があってのそこにダンスを合わせるから自分が本当にやりたい表現とかやりたい踊りってピッタリな曲がないとできなくて。

Tok10 なるほど

JUMPEI ラッパーさんは自分のリアルを直接出せるじゃないですか。本当に深いところにあるものとか。

Tok10 この曲に関しては完全にラブレターですね。

JUMPEI うわー。大丈夫ですか?相手僕で(笑)

 ──クリエイティブで意識していることは?

Tok10 僕は曲作りがメイン。ラブソングが多いんですけど、そういう人を愛する心とかって結構言葉で言い表せない事じゃないですか。でもそれをどう言葉に言い表すかっていうのが大切だと思っていて。一つの言葉選びだとか、僕のちょっとした声色とかそういう変化で人の心が動く・動かないって大きく変わってくので。自分が納得して、この声良いなとか、この言葉の使い方めっちゃいいなっていうのをどんどんアウトプットしていくのが自分のクリエイティブで意識していることかもしれない。

JUMPEI それで言うと言葉で言い表せないものってやっぱあるじゃないですか。それを言葉にする必要がないっていうとあれなんですけど、僕らは本当は喋れたら一番伝わるものを踊って、どう人に伝えるかみたいなところだから。似てる部分があるかもしんないです。
僕は作る時に考え方が二種類あって。本当に伝えたいものを作る時は一個一個の動きとか仕草とか、ダンスの中の表現を深く考えてどう伝わるかっていうのがあるんですけど。もう一つは自由に踊るもの。作るものと自由に踊るものは分けてて。曲を聴いてフリースタイルで踊ろうとすると次何来るか予想ができないから、自分の気の向くままに踊ったものが良くなる時もあるし、作ったものが良くなる時もある。だから、そういう意味で言うと一個のメロディーであったりとか声であったりとか、曲に対しての考え方であったりとかが一気に出る時がすごく良いのかなって。

Tok10 僕もメロディーから考える事が多いんで。自分の感情とか言い表せない気持ちがどういう音なのかっていうのをまず最初に考えて、メロディーがピタッとハマるのがあればそれに歌詞を合わせていくって感じ。僕の歌のつくりも結構即興性があるから、そこも似てる部分かもしれないですね。

JUMPEI すごい、ほとんど一緒だ。

 ──一人で活動すること、チームで活動すること

JUMPEI チームに本腰を入れ始めたのがここ半年くらいなんですよ。元々世界大会の為に集まったメンバーで、去年の12月の日本予選で優勝して3月にLAに行く予定だったんですよ。でも丁度コロナで10日前くらいに飛行機が飛びませんって言われて。そっからどうする?ってなって、チームに元々編集が出来るやつがいたりとか、僕もカメラをちょっとやったりとかしてて、クリエイティブな方にシフトしようみたいな感じになって。このチームはちょっと特殊かもしれないんですけど結構自由で。来たい時に来なよみたいなテンション。絶対集まって欲しいっていう日はもちろんあるんですけど、来れる人でこれやりたいとか、これ撮りたいからちょっとお前とお前来て、これ作りたいからこの5人借りていい?みたいな。16人もいるから毎回全員集めるのは大変だけど、分担できるっていうのがチームの強みだから。みんなダンス以外にもやってることが何かしらあって、そこを活かせるのがチームの強みなのかなって感じてるかな。

Tok10 僕は家庭環境から一人っ子だったので、兄妹もいないしずっと一人で遊んでるか友達と遊んでるかって感じだったんですけど、一人遊びが昔からうまくて。ラップも一人でしてたし、今も曲作りも基本的にずっと一人で家でやってるんですけど。良い点は、自分の思い通りにできるじゃないですか。他の人と曲作るってなる時は、他の人の歌ってるところとかが気に入らなかったらそっからやる気がなくなったりするんですよ(笑)でも、僕の場合は完全一人でやってるから自分がokってなるまで何回も何回もとりなおすことができるし、自分が納得するモノを最後まで追求できるのが強みだと思ってます。でも一人だと、しかも家じゃないですか。モチベーションの管理が難しいっていうのは結構あります。こここうした方が良いんじゃない?とか言ってくれる人もいないし。全部自分で判断しなきゃいけないので助言してくれる人はたまに欲しいなって。

JUMPEI 自由なのはいいっすね。気ままにやれるのは。

Tok10 自由なところはめっちゃ似てますね。

JUMPEI チームではこれはやるけど自分はこうしたい、でもやっぱりチームに合わせないといけない、っていうのがみんなあると思うんですけど、チームでやってる人は。今のチームももちろん多少はあるんですけど、それがマイナスな方じゃなくて。これは俺はやりたいけどこの人がやった方がいいんじゃないかとか、この人がこの曲で作った方が良いとか、この人とこの人で踊った方が良いとかもちろんあるから。妥協じゃなくて良いものになるであろうっていう。

Tok10 他の人の考え方って自分と違うものだから、それによって化学反応が起きるっていうのもあるし、全然合わなそうな組み合わせでも一緒に曲作ったらこういうフィットするんだっていうのもあるし。ダンスと音楽もそういうコラボレーションできたらいいですよね。

JUMPEI やりたいです(笑)

 ──SNSとの向き合い方

Tok10 SNSは使っても使われるなみたいな。

JUMPEI もう本質!

Tok10 やっぱ、最近の曲ってTikTokがもとでバズるものが多くて。TikTokで流行ってる曲を僕も聴いて考えたりするんですよ。どういう曲がバズるのかなーとか。でもSNSって最初は自分のことを知ってもらうために始めていたのに、誰かに喜んでもらうためになるっていう。自分が合わせに行ったらそれは自分じゃなくなるような気がしていて。自分を表現しつつフィットするバズを生み出すっていうのはなかなか難しいんですけど。僕は普段はSNSのことを考えずに曲作りとか生活とをしていて。良い曲ができたって時の宣伝としてSNSをうまく使えれば位にしか思ってないですね。

JUMPEI 使っても使われるなっていうのはありますよね。SNSはありがたい事に今バズらせてもらってて。TikTokもそうだしYouTubeもそうだしInstagramも。伸びてきてるってことは色んな人の目につくって事じゃないですか。あとは、アプリごとに層が違って、特にTikTokなんかはコメントしやすいというか。コメントのハードルが他のSNSよりもめちゃくちゃ低くて。だから気軽に、適当に意見を言えて自分の思ったことをズバズバいう人がいるから、そういうのは良いものも悪いものも一意見として聞いてます。

Tok10 大アンチは大アンチですから。すごいから。

JUMPEI そこに引っ張られるとだめだなーとは思ってます。

Tok10 僕は意見何も聞いてないです(笑)自分のイメージがどういうものなんだろっていうのは気になったりはするんですけど。それをよく見ててもこいつが考えてるだけだなって(笑)

JUMPEI 誰だよって(笑)

Tok10 結構冷めた目で見ちゃいます。でも僕逆にTikTokでコメントすることが多くて。例えば普通にTikTok見てる時に好きなアーティストがそこにコメントしてたら嬉しいかなって、分かんないんですけど。シンプルに俺が面白いと思ったモノにコメントするだけなんですけど、そういうのをたまに見つけてくれてメンションしてくれる人もいるんで、そういうSNSの使い方も楽しいなと思って。

JUMPEI そのレア感いいね。

Tok10 うわいる!って。

JUMPEI うわ、それろうかな、テンション上がるよね。

 ──お二人ともファンが沢山いると思いますが、SNSをファンとの繋がりでも使っていますか?

Tok10 今でもTwitterでみんなのことを基本的にフォローするようにしてるんですけど、Instagramも全員フォロバしてた時期があって。それはなぜかというと、それこそつながった感があるじゃないですか。ファンの人と自分が。それって結構大事だと思っていて。「エモい選手権」みたいなのを一回やったことがあって。Instagramで自分の曲貼れるじゃないですか。アルバムを出した時にその曲に良い写真を付属してもらって、一番いい写真、僕が一番いいと思ったものに何個か賞をつけて、アルバムをプレゼントするっていうのをやりました。そういう企画みたいなのもSNSを使って考えるようになりましたね。

JUMPEI おもしろい、いいっすね。反応してくれると嬉しいですよね。普通に一人間なんで好きなアーティストはもちろんいるし好きなダンサーももちろんいるし。そういう人からアクションが来ると普通にテンション上がるから。そううのはちょっと、0なわけではないですけど増やしていこうかなと思ってます。

Tok10 出来るだけ返すようにしてます。コメントとか読むし。

 ──やりたい事とバズの両立

JUMPEI TikTokってめっちゃ前からあったじゃないですか、世界大会がなくなってなにかやろうってなった時にやってみるか、みたいな感じで始めたんですよ。最初は全然伸びるわけもなかったんですけど、1個5人で踊ったやつがポンってバズって。あ、これがバズる?みたいなとこはあったんですけど、じゃあそれと同じような奴何個かあげてみようよってなったら、すごい伸びが良くて。その中で良かったのは、その曲で違うふりを作ってそれがバズったところ。曲はもちろん流行ってるのを使うんですけど、踊り自体は自分たちのニュアンスを残そうみたいな。僕の持論では元々ある振付師さんのフリを踊るのは嫌なんですよ。もちろんあのフリも素敵なんですけど、別にそれを踊りたいわけじゃないしそのバックダンサーになりたいわけでもないから、だからまだ二分化しなかったですね。やりたい事半分バズ半分みたいな感じで伸びてきて。まだまだ伸ばしたいんですけど、もうある程度伸びたから何やっても大体見られるんですよ。今はやりたい事とバズの距離が近づいてきてる気がするから気楽にっていうか、もちろん良いものは作ろうとしてるんですけど、あまり寄せてみようみたいなのはないから助かってます。

Tok10 こんなんが好きなんだろー?と思って作った曲もあるんですけど、もちろん(笑)それっていっぱい聴かれるんですけど自分の中でやっぱり満足がいかないっていうのもあるし。僕はやっぱりバズも作品の良さだと思っていて。結局その音楽が良くないと絶対バズらないっていう事を信じて常に良い作品を作るように努力してますね。

 ──バトルから作品作りへ

Tok10 僕は元々MCバトルがめっちゃ流行ってた時期に、それこそフリースタイルダンジョンとかそういうのを見てラップ始めたやつなんで、それこそ入りはバトルやってたんですけど。やっぱバトルって基本的に即興じゃないですか。急に流れたトラックを使ってバトルするっていう流れなんですけど、僕はまず流れるトラックが好みじゃなかったら全然やる気出ないっていう(笑)最終的になんで俺戦ってんだろみたいな。なんで罵り合ってんだろみたいになるし。即興じゃないと出ない味っていうのもあるけど、僕は即興よりも作品作りの方が自分の良さは絶対出せると思っていて。それを一番初めに曲作った時に気づいたんですよ。バトルより全然自分の良さが出てるなっていうのに気づいて。僕は元々負けず嫌いなんですけど、戦うことがあんま好きじゃないんで。勝ち負け、白黒つけるっていうよりかは、もっと色鮮やかなものを表現したいなと思ってて。それで作品作りをするようになりましたね。

JUMPEI その表現良いっすね。僕はバトルめちゃくちゃ出てて。そもそも僕が最初に習ったダンスの先生が根っからのバトラーで、20年間くらいずっとバトル出てるみたいな人に習ったからバトルしか知らなくて。ダンサー=バトルかコンテストみたいな感じだったんですけど。ある時何人かスタジオの精鋭じゃないですけど、そん時イケイケだった何人かの中に僕も集められてお前ら舞台やれみたいな。舞台ってどうするんだ、1時間も踊るだけでなんか作品を作るって事ですか?みたいになって。とりあえずWODってダンスの世界大会の中でもすごい権威づいた大会のあるチームを観て、あ、バトルだけじゃないやんってなって。シンプルに。そっからコレオグラフの世界にのめりこんでいって、気づいたらバトルは出なくなってましたね。バトルはやっぱ即興なんで、その味もあるけど持ってきたものが出るわけじゃないし、今まで練習してきたものの中の一部が出るわけだから。それよれも曲に対してこういう構成にしてってやった方が僕は向いてるというか、そっちの方が自分の味が出せるっていうのがあったんで今はそっちの方にシフトして。そしたらそれを評価してくれる人も増えてきて。もしかしたらまたバトルに出る時はあるかもしんないですけど、今はこっちの世界に挑戦しようかなっていう。

Tok10 僕も最初ずっとバトルに出てて、バトルによって現場慣れしたっていう事は大きいかなと思って。最初にライブした時が初めてマイク握るじゃなかったっていうのが僕の中で良かったかなっていう。

JUMPEI ステージ慣れはありますね確かに。

Tok10 それは結構大事だなと思います。それこそさっき練習したことがバトルで出るって言ってたじゃないですか?MCバトルも即興っていう感じになってるんですけど、もちろん考えてきたネタを言ってる人もいるし、それを考えてた時期もあったんですけど、それ考えるなら歌詞書きたくね?みたいな(笑)そっから移行しましたね。

JUMPEI 一緒っすわ。言葉の方がそれが強くあるかもしんないですけど。僕らもネタっていうかセットムーブみたいなのがあって、bboyとか多いんですけど。この人はこの技があるみたいな。それが出ると湧いたりとかもするんですけど、それが慣れてきちゃうんでそればっか出しちゃうというか。バトル出ないといけないから自分の得意な部分で出るけどやっぱ新しいもの作りたい、のこの葛藤がちょっとだけだとしてもあると思うから。それなら新しいもの、まんねりしないもの、自分が表現したいモノをつくり出した方が良いやんってなった。

 ──今後の自分の見せ方

JUMPEI バズったものって忘れ去られるというか、流行り物が新しく変わっていく時代だから。それに無理して追いつこうとはせずやりたいものをやって、それを観てくれる人に還していければいいかなと思うから。根底にあるものは変わらないと思うんですけど、やりたいことはどんどん変わってくしそれがダンスなのかダンスじゃないのかは分かんない。でも、それをやれば見られ方がどうあれ自分がやりたい事で、自信をもって自分を出せると思うから、そっちにシフトしていけたらいいかなって感じですね。

Tok10 自分の自信のあるコンテンツを出すのが一番良いと思いますよね。おっしゃっていたようにいっぱいコンテンツがあるから、世の中に。すぐに流行り物が変わっちゃてるし、それこそ曲だけが売れてアーティストが売れないっていう現状もあったりするんですよね。だから、僕はその曲を作り出してるアーティスト自体が売れるべきだと思っていて。
僕は昔から自分のことアイディアマンだと思ってたし、色んな人が思いつかないアイディアとかも出てくるけど、まだ自分の音楽にアイディアを活かしきれてないなと。MVのアイディアが浮かんでもそれに追いつく技術がなかったりするんで。そういうアイディアでもっと面白い事をいっぱいやっていきたいなって思ってます。発想はいっぱいあるので。もっと頭の中の物をアウトプットするのを上手くなりたいなって思ってます。まだまだ3割くらい。

JUMPEI あのMVで3割かー。すげぇな。

 ──個人としてどういう人間になるか。

Tok10 僕は昔からアートが好きっていうのもありますし、面白いもの、お笑いとかも大好きですし、映画が大好きなんですよ。高校の頃ずっと映像撮ってて、辞めて音楽にシフトしちゃったんですけど。こうやって音楽を始めると、音楽には映像っていう媒体が必要で。耳だけで聴くのと目と耳で感じるのって感じ方が違うじゃないですか。ラブソングだと思ってた曲がMV見てみるとこれワンちゃんの為の曲だったんだみたいな。そういう面白いMVだっていっぱいあると思うし。僕自身そういう面白いコンテンツいっぱい作りたいなと思うんで、シンガーとかラッパーっていうよりかはクリエイターっていうか。映画も作りたいし。自分が面白いなって思うことにどんどん挑戦して、周りの人もそれに感化されて自分もやりたい事やってみようって思うような、そういうモデルケースになりたいなって思います。

JUMPEI それで言うと僕はめちゃくちゃアニメと漫画大好きで。けっこうアニメに感化されて踊ることもあるんですけど。今日は賭ケグルイの気持ちで。最近だと呪術廻戦の気持ちで踊ったのもあるんで。まぁアニメを作りたいってわけじゃないんですけど、アニメを観てるようなというか、みんながわくわくするようなものを発信する人でありたいし、自分おもろいなって思いたいかな。あんまりちゃんとは考えてはないんですけど、自分らしくあればそれは良い方向には向かってくれると思うから。

 ──シーンとの関わり方

Tok10 僕は元々ラップの曲があんまり好きじゃなくて。初めて日本のラップを聴いた時、それまではメロディアスな曲を聴いていたので楽曲としてピンとこなかったです。でも、韻とかフローとかヒップホップの文化とかそういうものにすごい惹かれていて。元々ヒップホップってアウトサイダーな文化じゃないですか。社会の外れ物が集まってるイメージ。僕もそうなんですけど(笑)ルールに縛られるのが嫌いでそういうカルチャーに来たと思うんですけど、その中で「ヒップホップじゃねぇ」みたいな考え方があるのが嫌いというか。そこは改善すべき点だなと思っていて。僕自身ができることは何だろうと思った時に、ラップの境界線を広げるってことをしようと思って。前まではメロディはなくて淡々とラップ調で進めていくっていうのがラップのイメージだと思うんですけど。僕はそのラップの良さも残したまま、どう皆が聴きやすいメロディアスなものを入れるとか。大衆化っていったらあれなんですけど、シンプルに僕がメロディアスなものが好きだからそれを作ってるっていうのが大きいんです。でもそういう曲が叩かれたりとか結構多いじゃないですか。今までバトルしてたやつが音源出した時に「ポップスじゃねぇか」とかそういうことを言われることも結構多いから。そういうヒップホップとして楽曲を観るんじゃなくて、音楽として楽曲をみて欲しなって思ったりする。

JUMPEI 今はそこまでないんですけど、昔はそのジャンルの曲が鳴ったからそのジャンルを踊れよ、みたいな暗黙の了解があって。ヒップホップはもちろんヒップホップの踊りが一番合うし、ハウスもロッキンもポッピンもそうなんですけど。ここ2,3年はそれがなくなってきて。僕の中では別になんでもいいし、何踊っても自分の自由だからそれをどうこう言われるのは違うなと思ってて。もちろん日本の曲でも海外の曲でも踊るし、ヒップホップの曲でハウスもするしハウスの曲でヒップホップっぽい事もするし。一応ハウスダンサーっていう名目でやってるんですけど、もうハウスとも呼べなくなってきてしまって、最近。だから、その名前は別に何でもいいんだよとは思いますね。ハウスから入ったし、ヒップホップもその後入ったんですけど、今どのジャンルなんですかっていうと、そこに縛られないというか。フリースタイルでまとめちゃえばそうなんですけど、要所要所に自分のやってきた要素を取り入れて、でも自分なりに崩してやりたいことを表現するのが今の時代ダンサーとして一番いい表現方法なのかなと思って。そういう意味では僕はめっちゃアングラなハウスの人とかヒップホップの人から見たら結構外れ物の外れ物っていうか、異質な物なんですけど。別にそれが悪いわけじゃないから。そこは貫くっていうか、自分のやりたい事やって。でもそれが今評価されてるから、やってて良かったなとは思いますね。

Tok10 ラップ界隈もスタイルを変えたら自分を変えたみたいな言い方されることも多くて。でも僕が思うに、例えば火属性だけよりも火属性、水属性、闇属性、光属性全部使えた方がかっこいいと思うんですよ。シンプルにそこの考え方の違いっていうのもあるかもしれないですけど。僕は全属性使えるチートキャラになりたい。みんな自分のこと一つの視点から見るんじゃなくて、色んな視点から自分のこと見つめて欲しいなって思います。

 ──シーンの現状を変えていきたいと思いますか?

Tok10 僕は皆が好きなようにやればいいと思うんですけど、ヒップホップ界隈はダークサイドな面が大きくて。生活の為に悪い事やってるやつもいっぱいいるし、そういう友達もいっぱい見てきたので。ヒップホップ、音楽を通じてもっとアーティストが食えるようにシーンをなんかうまいこと変えたいなっていう風に思ってます。そのモデルケースを示すために頑張ってます。

JUMPEI 食べていくっていうとダンサーは踊ることで稼ぐ手段がまだ確立されてなくて。もちろんバックダンサーとかアーティストの振付師とかになれば結構稼げるとは思うんですけど、そこに行ける人って結構少ないというか。そこまでに辞めちゃうとか違う方面にシフトしちゃうとか、それこそ自分がアイドルになりますみたいな人とかはいるんですけど。そういう人たちの共通の問題って曲だと思ってて。やっぱりどうしても著作権っていう問題が発生しちゃって、ダンサーは。ショーケース決まりました、じゃあこのギャランティでお願いしますって言われた時も曲どうする?から絶対入るんですよ。その曲がもし引っかかっちゃったりすれば、そこは0だし、いい曲が無かったらそれこそ踊れないし、そもそも曲っていう文化が無かったらダンサーはいないんですよ。
ダンサーが自分で発信してそれがお金になるっていうのがあるはあるけど難しいのが現状で。ダンサーは一個振付を作ってそれを世に出したとして、それの使い道が今はレッスンだとかナンバーイベントくらいしかないから、そこが難しいところなのかなと思って。ダンスを観る人が増えれば、お金を払って自分たちが作った作品を観てもらえるっていう新しい形を作っていけると思う。それこそライブ活動とかは新しい活動で本当にすごいと思ってて。だからそういう可能性をどんどん増やしていけたらなと。ダンサーになりたい子がいっぱいいるのにダンサーの仕事は全然稼げないみたいな現状で、そこはまだ答えが出せてない所ではあるんですけど。YDKがちょっときてるんでそれをどううまく活動して上手くいったらそれこそ一個のモデルケースになると思うんで、そこが出来たらいいかなとは思ってます。

 ──チルな時間とは

JUMPEI 僕はさっきも言ったようにアニメ漫画が好きなんで、それみてる時はチルかな。YouTubeも普通にみるんで、そういう何も考えずにぼーっとできる時間は良いかなとは思ってて。そこがないとずっと気を張っちゃうんで。

Tok10 チルタイムってインプットする時間だと思ってて。それこそソファに座ってダラーっとしながら音楽聴いて、ぶちあがったらぶちあがって、ベッドに入ってNetflixつけて、それ観ながら寝落ちとか。映画観てる時間とか音楽聴いてる時間って、音楽が3分間だとしたらその3分間って授業中とかとは全然違う時間だし、映画の2時間も普段生活してる2時間とは全然違う2時間で。やっぱチルアウトとかチルタイムっていうのはそういう時間のことだと思っていて。インプットかな。

JUMPEI 確かに。発想は気を張ってる時よりもそういう時間の方が出てくるのが多いですからね。

Tok10 そう。僕も散歩しながら歌詞書いたりとかも全然するし。そういう自然を感じる時間とか、とらわれてない、一番自分が自由な時間っていうのが一番クリエイティブな事とかも思いつくし。チルタイムってすごいインスピレーションを与えてくれますね。人生ほとんどチルタイムなんですけど(笑)

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HP

構成 Tsukasa Yorozuya
撮影 Shun Kawahara, Charlie Ohno

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