【PERSONAL FILE】YouTuber/女優/タレント めがね 万人に愛される存在へ

インタビュー めがね YouTuber/女優/タレント
YouTuberに始まり、女優やMCとして21歳という若さで幅広く活躍するめがね。YouTubeチャンネルの登録者数は35万人を超えており、女優としても初舞台でヒロイン役を務めるなど各方面から注目されている。
今回は、底抜けに明るく輝いて見える彼女の内面や、今に至るまでの出来事、彼女が大切にしている考え方について訊くことができた。

めがね interview teaser

己を発信する側になりたい


 ──現在の活動について教えてください

めがね YouTubeをやりながらお芝居したりMCしたりなど、幅広い活動をしています。

 ──YouTuberとしても積極的に活動されていますよね?

めがね そう!…なんですけどめちゃめちゃ容量悪くて、一個やってるともう一個のこと考えられないんですよ。最近はお芝居やることが多いんでお芝居のことしか考えていなかったですね。

YouTube チャンネル 『めがねっとわーく。』

 ──YouTubeから色んな活動が始まったんですか?

めがね そうですね。元々は舞台女優になりたくて、芸能文化科っていう古典芸能を学ぶ高校に通っていて、落語をしたりとか三味線引いたりとか、日本舞踊やったり狂言やったりとか、その高校で出会った子に誘われてYouTubeを始めて。そこから今の事務所に出会って、色んなことできた感じやから。YouTubeからいろんな活動が始まっている感じですね。

 ──舞台女優を目指すきっかけになったのは?

めがね リリパットアーミー*って知ってますか?中島らもさんって方がいるんですけど、その人が立ち上げた劇団があって,最後に竹輪を投げるんですよ。14歳の時にそれを観て(笑)それがおもろ!って思って、竹輪投げられてんのも意味わからんかったし、何よりもすごい泣く芝居もそれで観て、その時にもう鳥肌がブワーッと立ったんですよ。それで私も舞台に立つ側になりたいと思って、舞台女優を目指し始めましたね。

注)笑殺軍団リリパットアーミー

 ──劇団を観に行ったのはなぜ?

めがね 母親が元々観劇が好きで、私はお母さんっこだったからついて行ったんですよ。

 ──そこで感動で終わらずに、自分が舞台に立つ側を目指したのは、やっぱり元々表に出るような性格だったからですか?

めがね なんだろう、表に出ることに関して抵抗は昔からなくて。言葉にすることがとても下手で、ノリと勢いとテンションだけで生きてきた人で。幼少期とかは言葉にできないから絵に描いてお母さんに見せたりとか、本を作って読ませたりとか。自分のモヤモヤした感情とかを全部そういう何か物ですごい昇華してたんですけど、14歳で初めてリリパットアーミーの芝居を観た時にもっと自分にフォーカスして自分で発信するってことを覚えて。己を売り物にする!っていうのが、14歳の時に切り替わりましたね。

 ──めがねさんにとってYouTubeと演劇の役割の違いは?

めがね YouTubeに関してはファンと寄り添える場所というか、嘘の少ない場所かもしれない。芝居とかMCしてる時はあくまでも「こういう人を求めていて、こういう人が欲しい」っていう像があって私を選んでもらう事が多いから。YouTubeは自分で企画を考えて、撮影して、編集もするから、等身大って感じで。嘘の少ない場所という認識は持ってるかもしれないですね。


全部に影響を受けて、全部から学んでる


 ──転機となった出来事はありますか?

めがね それ人生で何回も起こってて、最近はもう人と出会うたびに全部転機な気がしてて。私本当に影響されやすいタイプなんで…笑
まず一つ目の転機はリリパットアーミーっていう劇団を観て、すごい!入りたい!って思ったのが一つ。二つ目が元々YouTubeをやっていた相方をきっかけに、YouTubeに出会えた時。三つ目が、マネージャーさんに出会えて私のいろんな仕事の幅を増やしてもらえた時。自分という人を見つけてもらって、こういうのが合ってるとかこういうことやらしてみようみたいな感じで。

そのあとはもう言い出したらキリがないんですけど、今までお世話になった番組とか、舞台とかは全部自分にとって糧になるし全てが転機になっているんじゃないかなって。

 ──そういった出会いでご自身がどういう風に変わりましたか?

めがね 人に頼ることを覚えたなと思いますね。最初はすごい独りよがりで、誰のことも信用しないってのがあったんですよ。自分1人でやんなきゃと思ってたし、YouTubeも等身大だからこそ誰にも触れられたくないみたいに思ってたんですよ。自分で作るものが一番いいと思ってるし、自分のことを一番信じてたけど。一個のことに集中しちゃうタイプだから、プラスになってる時はいいんですよ、ずっと楽しくていろんなこと考えてうまくいくし。でもマイナスになった瞬間にずっと一人ぼっちだから誰にも頼ることができなくて、考え方とか感じ方も含めて落ちていくだけで。

ここ数年で人に頼ることを覚えて、辛いことを話したり助けて欲しいって言葉を絞り出したり。そういうことを始めてからすごく生きやすくなったし、自分のことを認められるようになりました。人に甘えることによって、できない私を再認識することができたから、それはすごく変わったことの一つだと思いますね。

 ──若い時は自力で何でもやろうとするタイプだったんですね。

めがね やってました。勝手にマイナス思考になる癖が離れないですね。多分口癖だと思うんですけど、「こわっ。」って言っちゃう。何かに選ばれたりとか、これもやってくださいとかって、すごくありがたい事なのに。だからこのインタビューが来た時も「こわっ。」って言っちゃって。私で良いのかな?私が良いのかな?みたいな。なんでも一回マイナスに考えちゃうとこありますね。

 ──100%明るい人だと思ってました

めがね なりたい!

 ──活動を通して学んだ事や気づきを教えてください

めがね 各現場によって、それぞれの学びがちゃんとあります。例えば、今のような現場だったらその周りの空気感とか、その人が出す温度感とか。すごく優しい感じとか、みんな仲良いんだろうなみたいなの見て、こうやってやれば円滑に回るだろうなぁとか。
お芝居で言うと、例えば机の上に置いてあるペットボトルに気づく時ってあるじゃないですか。普通の人だったらパッと見るだけだけど、一回見て、考える間を作るんですよ。考えてから動いた間が、認識したんだなっていう間になるらしくて、映像を見たときにそれがやっぱりわかるんですよ。そういう細かい気遣いもあるし、MCで色んな人と喋る場の気づきもあって。人が言ったワードを繰り返して話しやすいようにしてあげたりとか。本当にちっちゃいことばっかりですけど、そういうのをいっぱい考えるようになって現場一回一回が学びの場だなって思うようになりました。

 ──影響を受けたコンテンツはありますか?

めがね 育ってきた環境の中にすごい80’sポップがあって、例えばマイケルジャクソンとかシンディローパーとかスパイスガールズとか。そういうのを聴かされてずっと育ってきたんですよ。基本的なテンションとかノリで、明るいなって思われるのはあのリズムが身体にあるんですよ。会話とか動きのテンポとか、バーッてしゃべる感じとか編集の感じも含めリズムの中にそれが根付いちゃってて。だからその音楽たちが私のベースなんですよね。
あとは、3歳からずっとアトリエに通ってたんですけど。その時にすごい水墨画にはまって(笑)そう、水墨画って楽しいんですよ。なんかね、水墨画って書き直せないんですよ。己の心情が超出るんですよ。

 ──その場の気持ちみたいな?

めがね そう!だから色んな絵を描いていた時期にすごい嫌いな言葉が、「画用紙に白を一つも残さないで」っていうので。「なんで?」と思ってて。絵画とかってすごいそれが多くて。白を残しちゃいけない。白も塗らないといけないみたいな。それがすっごい嫌いで、もう本当に嫌いで。でも水墨画はそうじゃないんですよ。己の心情とかが表れて出ちゃうから、ほんとに楽しくて。辛い時とかは線が曲がってたりとか、楽しいとかこれだけしか見てないって時もそこに出ちゃう。よく龍を描いてたんですけど、それが楽しくて

 ──幼い頃からすごいですね。

めがね そういうのはたぶんすごい根付いてるんだなと思う。言葉で嘘付ける事っていっぱいあるけど、絵は嘘付けないから。そういうのはすごいちっちゃい頃から出てたんだなっていう。


いつ死んでもいいように、流れのままに生きる


 ──軸としている価値観や座右の銘はありますか?

めがね すごい考えたんですけど、座右の銘がなくて。一番近いのは「為せば成る」とか、四字熟語で流れのままに生きる言葉ってあるじゃないですか、なんだっけ。

 ──行雲流水?

めがね そう、それ。自然のままに身を任せる。ちっちゃい頃からずっと死ぬときは死ぬ。みたいな考え方をめっちゃ持ってて。いつ死んでもいいように生きてるというか。だからなんだろう、座右の銘はそれにしましょうか。

ちょっと話が変わるんですけど、コンビを解散して、解散ってどれだけいい方向に向いていても、二人が一人になっちゃうから絶対マイナスなんですよ。そういう現実に抗えなくて、私にはどうすることもできないんだなって思った時に、それでも抗おうとした自分がいて。どうにかしようとかどうにか変えようって頑張ったけど、上手くいかなくて。抗えば抗う程。そのタイミングくらいで思ったのが、自分ができないと認めるとか人に頼るとかもそうですけど、流れのままに生きるというか、「解散するんだから解散する。」みたいな。「諦める。」みたいなこと。

まあ座右の銘というか、いつも軸にあるもの?そう、選ばれなかったら仕方ない、選ばれたら頑張ろうみたいに思いますね。

 ──将来の展望は?

めがね 己がどうなりたいのかですよね。ほんとに悩んでて、これ。なんか昔は野望がすごいしっかりあって。例えば舞台女優になりたいっていうのがあってそれに全力投球してたんですけど、最近はどうしてそうなりたいのかを考えるようになって。あるお芝居のワークショップを受けた時に「あなたはどうしてこの活動をしてるんですか?」って問われて、どうして私は舞台女優になりたかったんだろうってのを考え始めて。なんかこれ結局、私めっちゃ愛されたかったからだろうな、みたいな。万人に愛されたかったし万人に愛される中のたった一人を見つけたかったから。いないんですよそのたった一人がやっぱり。だから、愛される人になりたいなぁ。究極論。

 ──私たちのメディアは“イケてる”って思った人にインタビューさせていただいているんですけど、めがねさんにとって“イケてる”人ってどんな人だと思いますか?

めがね むずいなぁ。これだってめっちゃ選択肢ありますよねいっぱい。
でもなんか、言葉にできない魅力がある人ですよね。これは皆さん総じてあると思うんですけど、なんかあたし服装とかって武装に近いと思っていて。見た目的にかっこいい人とかに本当に興味がないんですよ。

最近、裏原世代の人と会うことが多くて、みんなかっこいいし面白いんですけど、なんかやっぱ根本にかっこいいものを作るって人が2パターンいて。文化とかを重んじている人と、見るからに今の流行りとかにしっかり乗った形としてかっこいいものを追い求めている人がいて。でやっぱり自分が話してて好きだなとか、なんかこの人かっこいいなって思うのは文化とかを重んじてる人なんですよね。「こういう歴史があってこれがつくられて」とかそういうことを言ってる人がやっぱ好きで、イケてると感じる。
でもこれも説明できちゃうってことはイケてる中でも結構軽いと思うんですよ。言葉で言うとチープになってしまうみたいな。すごい何とも言えない、空気感からかっこいい人いるじゃないですか。「どっからでてるのそれ?なんなのこれ?」みたいな。そういう人がかっこいいと思う。

 ──それでは最後に、あなたにとってカルチャーとは?

めがね 人の生きた道です。これは全てのことに通ずるなって思う。例えば音楽もそうだし、最近すごいギリシャ神話に興味あって。ギリシャ神話って面白いんですよ。神様なんですけど、すごい欲にまみれてて、欲でしか生きてないんですよ。特に日本人は欲を隠すじゃないですか。下心とかそういうのを隠して生きていくけど、ギリシャ神話の神たちは全部出すから、そういう人が生きた道ってかっこいいです。神ですけど(笑)服とかもそうですしダンスとかもやっぱり作ってきた人々がいるからカルチャーに全てなってるから、直訳すると人が生きた道なんじゃないかなぁと思う。

 ──ありがとうございました。

インタビューを通して、明るい笑顔の裏に隠された様々な葛藤や積み上げてきたてきた努力が垣間見えた。これからもより多くの人に愛される存在になっていくに違いない。

取材 Taiki Tsujimoto
構成 Tsukasa Yorozuya
撮影 Charlie Ohno, Shun Kawahara

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