【VITAL TUNE】vol.1

「音楽」
それは長い歴史の中で多くの人の心に寄り添い続けてきた、人間にとって最も身近なカルチャーの一つと言える。

人は一生の間に数え切れないほど多くの音楽と出会うが、誰にでもその中で自身にとって特に重要で印象深い楽曲というものがあるだろう。

当企画では、Z世代の若者が選ぶ、そんな心の一曲「Vital Tune」を紹介する。第一弾の今回は、C.U.Tでこれまで取材したアーティストたち10名に、その曲を選んだ理由・エピソードとともに訊いた。

#1 TAKA |Tricking Athlete

『メーデー』 BUMP OF CHICKEN  

 誰かの叫び声を見て見ぬ振りしたくない、大切な人が困っていたら物理的には無理でもせめて心は寄り添ってあげたいと、この曲を聴いて強く感じたし結果そうやって生きてきたから自分自身が成長するにしたがって他者より自分の内面や状況に目が向くようになった。それからはこの曲で本当に救われたいと思っているのは自分だという考えに変わり、自分の気持ちに正直に、自分を好きなまま生きていきたいと思うことができた。高校生の頃に出会ってから今まで、何度聴いてもこれが自分のバイブルだと思うことのできる素敵な曲。

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#2 Yuuukizm|Video Creater

『The Nights』 Avicii

 心に直接訴えかける歌詞が10代の自分に大きな影響を与えました。生きている事が当たり前だった日常に死を気付かされ、生きている事の尊さを学びました。このバイブスは僕の活動を未だ支えてくれています。

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#3 草田一駿 | Pianist

『Señor Mouse』 チック・コリア&ゲイリー・バートン

 これは1979年のチューリッヒで行われたライブがそのままライブ盤としてECMレコードからリリースされたものです。ライブ盤と言われて分かるように、その時その場でしか生まれない演奏の熱気やオーディエンスの興奮が特にこの曲にはそのまま真空パックされていて、毎回聞くたびに鳥肌が立ちます!

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#4 三浦優希 | Ice Hockey Player

『ONE』 B’z 

 この曲を選んだ理由は、僕の海外挑戦を後押ししてくれるものだったからです!元々B’zはずっと好きでずっと聴いていたのですが、この歌の歌詞の中に
「わかってるって もう行きたいんだろう」
とか
「ドアを開ければ 道は眠って 踏みだされる一歩を 待ちこがれている」
といった歌詞が出てくるのですが、それが当時の自分にかなり刺さってました。この曲は自分の夢を追うことと、友との別れについてを歌っているものなのですが、早実を退学して海外チャレンジを始めようとしている自分にかなり当てはまっていたと思います。
 おまけ話で言うと、僕が早実に行く最後の日に、ホッケー部の同期が今までの僕らの思い出や写真をまとめたビデオをサプライズで作ってくれていて、そのビデオのBGMにこの曲を使ってくれていました。僕がこの曲を好きであることを知ってる上で、選んでくれたんです。今も彼らとは仲良しで、みんな親友です。
「愉快な時だけ思い出して 涙におぼれる たまにはそれもいい ともに過ごした日々は 僕らを強くしてくれるよ この胸をはろう ぜったい会いましょう いつかどこかで 忘れるわけないだろう baby,you’re the only one」
ここら辺とかが、僕らのために歌ってくれているんじゃないかって思うくらいドンピシャでした!(笑) 今でも本当に大好きな曲です。

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#5 Sol | Rapper/Brand Management/Model/DJ

『夜空』  NINJA MOB 

 lyricが特に気に入ってるんですけど、その中でもverse2が特に好きで、
「大人は忙し過ぎて空も見ない うるさいルールの中頭が痛い」
の部分で自分がちょっと前までどんな音楽をやればいいのか葛藤していた時期があって、焦らずゆっくり自分のペースで作ろうってこの音楽を聴いて救われましたね。

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#6 安次嶺希和子 | Singer

『帰ろう』 藤井風

「帰ろう」は、私自身が歌い手として生きる上でのエネルギーとなった曲です。一時期は、心のお薬でもあり、非常食でもありました。一時期心を病んでいたときがありました。執着していたものを手放すことへの恐怖は計り知れず、だからと言って「執着」という世界の中で生きることは本当に苦しかったです。
「もう手放そう」
そう思うたびに、この曲を聴き続けていたら、ある時急に本当に手放すことができたのです。
この曲の温かい温度はお薬となって、寛大さが空腹のお腹を撫でてくれて、その心地よさが助けとなり、「私は一人でも大丈夫だ」と思えるようになりました。
そのようにして、「帰ろう」という曲と、彼の声は私にとって本当にかけがえのない一曲となりました。
本当に助けて欲しいくらいに苦しい時、だけど直接的に誰かに助けを求めることが難しくてできない時、
私はこの曲を聴くことで救われ、今の自分を生きることができています。

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#7 福田響志 | Theatre Artist

『Corner of the Sky』 MJT ミュージカル『PIPPIN』より

父(福田雄一)の現場以外で、自分が初めて訳詞を担当した作品。ピピンの複雑な心情がギュッと凝縮された一曲。音数に囚われすぎると意味が伝わらないし、詰め込みすぎるとメロディを崩してしまう。ピピンを演じた城田優さんとも密に話し合いながら、心を込めて書きました。

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#8 YU-KI(GANMI) | Dancer

『Five Elements(feat.MONJU&OYG )』 BudaMunk  

U.Sや90sの日本人ラッパーとかガキの頃から聴いててカッコ良いけど、それもう古いよって感じてて、何か新しいHIPHOPの風を探してる時にこの曲に出会って「あ、この人達カッケェ」って直感でくらったのと、HIPHOPを新しくする時って境目難しくて、全く別物やもしくはHIPHOPではなくなっちゃいがちな中で、この曲は温故知新というか、今までの風はそのままでそれを台風に変えてるような感じがして、日本人の感性によりリスペクトが持てたのと自分の芯をより強くするキッカケになった曲です。

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#9 法泉寺颯 | Artist

『家族の風景』 ハナレグミ 

 海外で一人で生活を始めて、家族の存在に自分がどれほど支えられていたかを痛感しました。もし日本で非常事態が起きても、外国にいる僕はすぐさま駆けつけることができない。事故に遭ったらお互いの死に目にもきっと間に合わない。他人の家族を羨ましがってばかりの幼少期でしたが、今は、この家族との友達のような距離感を守り続けることが一番の幸せなのだなと思います。十分過ぎるほどに理想の家族です。この曲を聴く時間は、僕にとって離れて住む家族を思う大切な時間です。

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#10 川口千里 | Drummer

『Tombo In 7/4』  Michel Camilo  

 この曲に出会ったのは、確か私が8歳の頃。ドラムを始めてからの三年間は、Deep PurpleやWhite Snakeといった1960年代・1970年代のハードロックにどっぷりハマっていました。そんな中、私の恩師であるドラマー、”手数王”こと菅沼孝三さんによるグループレッスンに参加させていただくことになります。まだ大して音楽を知らない、ましてや譜面なんて読んだこともない中で、彼が出した課題曲がこの『Tombo In 7/4』でした。彼が手書きしたドラム譜をいただけるんですけど、まず”7/4”の意味が分からないんですよ(笑)。とにかく感覚で、少し減らしながら叩いていたのが懐かしいです、、、。そして、もしかするとこの曲が、私が初めてきちんと認識したジャズ・フュージョン、ラテン・フュージョンの楽曲だったのかもしれません。とにかく、「こんなに難しい展開の中で、こんなにも自由で、柔軟かつ情熱的な演奏ができるのか」と凄い衝撃でした。この曲との出会いが、私をジャズ・フュージョンというジャンル、そして変拍子(笑)にのめり込ませた決定打になったことは間違いありませんね。

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Spotify C.U.T公式アカウントにて、「Vital Tune」で紹介した楽曲をまとめたプレイリストを公開中。詳細は以下より。

構成 Nozomi Tanaka

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