インタビュー Singer/Songwriter 碧海祐人
名古屋出身。ジャジーで爽やかなサウンド、どこか憂いを帯びた声と歌詞で独特の雰囲気を放つ若手シンガーソングライター。2020年9月にはデビューEP『逃避行の窓』、12月には配信限定EP『夜行雲』をリリースし、Spotify公式プレイリストのカバーに選出されるなど、早くも注目を浴びている。今回のインタビューでは、終始丁寧に言葉を選びながら、自身の音楽的背景、近年の音楽シーンに対する想い、目指す楽曲のかたちを語ってくれた。
わかりやすくてわかりにくい曲
──自己紹介をお願いします。
碧海 碧海祐人(おおみまさと)といいます。25歳です。肩書きは一応シンガーソングライターだと思うんですけど、僕としては、ライブをやってギターを担いでといういわゆるシンガーソングライターというよりも、家の中で籠もって音源を作るようなところに活動の重きを置いていて。最近ではライブにも出たりしていますが、基本的に僕の中では「音源を作るっていう人間」っていう感じで活動しています。よろしくお願いします。
──ありがとうございます。では早速、歌を歌い始めたきっかけは?
碧海 もともと歌がすごく好きで、車でどこかに出かける時であったり、家の中でもずっと音楽が流れていて。小さい頃から常に近くに音楽があったので、それを一番身近な楽器である声を使ってなぞるってことが、すごく楽しかったのは覚えています。のめり込むタイミングは別であるんですけど、音楽が自分の中で大切になっていったのは、やっぱりその歌うっていう行為からだと思いますし、身近にずっとあったからこそというのはあると思いますね。
──のめり込んだ時のきっかけというのは?
碧海 大学の時にパソコンを買ったんですけど、それに編曲をするためのソフトが入っていて。それまでに軽く曲を作ったりはしていたんですけど、やっぱりどうしても、現実味がないというか、弾き語りで曲を作っているだけで、音楽をやっている感覚も、音楽を作っているっていう感覚もなかったので。そこでソフトと面と向かって、編曲っていうことに手を出し始めてから、すごい音楽の聴き方が変わったと思いますし、一気にのめり込みました。仕事にしたいと思ったのは、パソコンを購入して、編曲し始めてから2,3年後ぐらいだと思います。その期間に、聴かせられないぐらい完成度の低いものではあるんですけど、いろんなものを作っていて。それがすごく楽しかったり、友達に聴かせてみたら「なんか面白いことやってるじゃん」みたいなことを言ってくれたりしたので。そういった中で、自然と、そっちなのかな、っていう風に思い始めたというか…
──そうなんですね。では、小さい頃聴いていた音楽などの音楽的背景について聞かせてください。
碧海 そうですね、2000年代のJ-POPの、ヒットチャートみたいなものをずっと聴いていました。まさにMr.Childrenさんとか、コブクロさんとか… あの頃にテレビを付けたら出てくる人たち、っていうのは多分僕の中で、一番根っこにある部分なのかなって思います。曲作りをしていても、すごいこの人みたいだな、とか思うことがあって。楽器では手癖って言われますけど。それは、多分たくさん歌ってきたからこそ、メロディーとして自分のなかに入ってきているのかなと思いますね。

──他に人生において、影響を受けたものは?本や映画など…
碧海 姿勢的な面では、映画監督の考えることが気になっています。ギャスパー・ノエとか、ラース・フォン・トリアーとか。あのあたりの映画監督が、普段味わえない、異物としての映画の捉え方みたいなことを真面目にやっていて。一見誰かを不快に思わせてしまうような表現や、方法みたいなことを、平気で、120%振り切って、映像にしてくるので。あたり触りなく流れていくものもいいと思うんですけど、どうせならものすごく感情を揺さぶられたいなっていう気持ちが自分の中にあって。そういうものを作りたい、目指したい、と思いますね。なんとなくその…僕は結構気を使うタイプというか。相手のことをずっと考えながら生きているので(笑)あそこまで振り切ったのは人間としてできないかもしれないなと思いつつ、でもすごく尊敬していますね。
──誰しもが聴きやすい音楽というよりかは、聴いた時に違和感を感じるような曲ですかね?
碧海 そうですね。やっぱりなんかこう…残したいというか。どんどんいろんな意味のわからない音であったり、意味のわからない構成だったり。いろんなミクスチャーの仕方みたいなものを、自分の中で研究しているっていう感じに近いのかなと思います。ただ、最近僕は多くの人に聴かれたいなっていう気持ちも出てきていて。今多くの人に聴かれている楽曲はわかりやすいものがすごく多いと思うので。わかりづらいけれど、届いて、かつ、強くインパクトに残るけど、なんかこう…親しみやすいというか。絶妙のラインをどうにか自分の中で作れたらな、と思ってますね。
──わかりやすい音楽というと最近は「TikTokでうける曲」というのがあると思いますが、そこに対しては?
碧海 最近のそのTikTokの楽曲に関しては、僕はあまり否定的な目では見てなくて。結構いいなと思っていて。まあ僕がなりたいかと言われるとそうではなくて。今ポップスのど真ん中にあるシーンを見てみると、TikTokから出ているものは、とっつきやすい楽曲が多い気がしていて。いい曲〜って言って聴いてはいるけど、実はそれを口ずさみたいんじゃないかなっていうことが、僕がずっと考えていてたどり着いた結論なんですよね。それが合ってるのかどうかは全然わからないんですけど。歌いやすいものが出てくるっていうことは 、それだけいろんな人たちが、音楽に対して興味を持ったり、参加して、結果的に音楽に対してどんどん開いていっているということだと思うので。凄くそれはいいなって思いつつ。ただ僕は歌いやすい曲で出ていくことは難しいんじゃないかなと(笑) 結構その… 追い風ではないなという感じがありますけど、どんどん今の若者が音楽を聴いていくほど、音楽をやっている人たちにとってはプラスなのかなっていう風に思いますね。
──追い風とはいえない部分もある中、自分の特徴や強みはなんだと思われますか?
碧海 僕はすごくコピーがうまいなと、思っていて。それこそさっき言った手癖の話じゃないですけど。その方には失礼かもしれないですけど、あるアーティストの楽曲を何度も何度も、体に刷り込むうちになんとなくその人っぽい癖を知る、っていうことがすごく得意だなあと思っています。それを繰り返して行くと、いわゆるその、ごちゃまぜのものができるじゃないですか。 そのミクスチャー的なところの器用さは、自分の強みなのかなって思うところです。
あとは僕の曲は聴いたときに、声が強すぎない。ちょっと難しいですけど、声が前に出過ぎ無いような。ある種BGM的にも聞けるし、歌を聴くことも出来るっていうバランスが今後はより上手く作れたらなと思ってますね。
──そうなんですね。詞を書く上で大切にしていることは?
碧海 実は僕は小説とか文が昔から苦手で 。だから最近すごく意識的に本を読むようにはしているんですけど。 言葉の選び方などの話になってくると、すごくこだわりが強いというのは自分でも思っていて。音としての言葉がすごく大事だなと思います。例えば、これがハ行だと気持ちよくはないけど、ナ行だと気持ち良いなとか。そういうところのバランスまで考えて、かつ、その言葉の印象みたいなことを結構気にしているので。意味合いが同じでも、言った時の言葉として、パ行が入っているとかわいくなっちゃうとか(笑)色々選びながら調べながら、取捨選択しています。なので歌詞を書く時にものすごい時間がかかることが多くて。音や印象のことを考えつつ、意味合いとして通る。それでいて、誰かに対して不快にさせたりしないというのを意識していて。さっき言ったように、僕は常に聴いている人のことを気にしていて、ん?って思わせたくはないなという気持ちはあるので。
──そうなんですね。詞のインスピレーションはありますか?勝手なんですけど、曲の雰囲気的に散歩しながら曲考えたりしてるのかなと…(笑)
碧海 そうですね(笑)夜にどこかを散歩するのはすごい好きで。でもその時に曲を考えているかって言われると何とも言えないんです。考えている時もあれば考えてない時もあって。9月に出た最初のEPの時は、割と夜をイメージされているような曲が多いなあっていうのは自分でも思ってるんですけど、最近それがすごく減ってきているというか。 なんか昼になってきてるんですよね(笑)最近あまり夜に散歩しに行くことがなくなったな、とか、活動時間がちょっと早くなったりした事とか…そういうところも関係しているのかなと思いつつ…そうですね、時間っていうのはすごい大事かもしれないです、自分にとって。
再現できないからこそ生まれる可能性
──ミュージックビデオに対しての作成のこだわりだったりとかはあったりしますか?
碧海 MVは結構任せていますね。一応『秋霖』と『Comedy??』に関しては僕が作ってるんですけど、『夕凪、慕情』と『逃げ水踊る』は監督の三浦エントさんという方が作ってくださっていて。その方の映像がすごく曲に寄り添って、世界観を膨らませてくれるような映像で。最初に僕が、その曲に対しての情景とか自分が作った時に考えていたことを話すと、それをすごく上手に汲み取ってMVにしてくださるので、すごく信頼しているというか。任せてみて帰ってきたものが既にめちゃくちゃ良いっていう形ですね。
──そうなんですね。映像を見た時に少し違和感が残る感じが曲とマッチしてて、碧海さんが作られてるのかなと。生で歌う時とレコーディングで意識の違いとかこだわりとかあったりしますか。
碧海 音源を作る時にライブで再現することをあんまり考えていないので、ライブの時はそれ用のアレンジをすることが多くて。シンプルな構成だとしてもライブでそのままやるとものすごくダサくなったりするんですよ。それは多分ライブに向けて全く考えられてない楽曲だからなんだろうなと思います。それが逆に「じゃあライブで映えるようにするにはどうしたらいいんだろう」っていう新しいアレンジの可能性を生み出すことには繋がっているなという気がします。3月にライブがあったんですけど、ものすごく原曲と違うことをやろうという話から今回はバンドセットで曲をやることになりました。なんとなくそれが叶っているのも、「これもともと再現できないよね」って話から全て始まっていたりするので。そこが多分違うからこそ明確にライブでも違うものをやろうっていう線引きがしっかりされてるのかなと。
──ライブとレコーディングどっちかを重視しているというよりかは違うものとして捉えてるって感じですか?
碧海 そうですね。全く違うと思います。僕が昔から思っていたことなんですけど、ライブで原曲通りにやる方もいらっしゃるじゃないですか。同期演奏とかも上手く使って、全部をこう、綺麗にやるっていうことがそのライブのコンセプトであればいいんですけど、なんかそれって見に来てる人たちにとって暇じゃないか?来た人たちが満足しているのか?というのは若干思ってしまう自分もいて。僕はアレンジが好きで、その場限りで同じ曲なのに全く違うことをしてるっていう状況がすごく好きなので、そういう自分なりの好き嫌いから思っている部分もあると思います。
──次に、活動を通した学びはありますか?
碧海 学び…難しいですよね(笑)ものすごくたくさんあるんですけど…直接的にうわ!こうか!ってなったことが意外にないので。もちろん権利とか音楽業界に関しての知識は、いろんな方が僕に教えてくれるので、それはものすごく学びになっている部分ではあるんですけど。根本的な自分の価値観大きく揺るがすような学びみたいな物に関しては意外にまだ出会ってなくて。以前から思っていたことではあるのですが、人と何かを作ることが改めて難しいなって思ったりはしました。
──人と作るのが難しいって実感したエピソードとかは…?
碧海 それこそ9月にリリースしたEPの時もそうですし、12月にリリースした配信EPも客演で浦上想起さんに入ってもらってるんですけど参加してもらう中で、「こういう風に仕上げて欲しいです」っていうイメージを、自分の言葉で的確に説明ができなきゃいけない。でもその説明が伝わっているのかどうかもわからないじゃないですか。全てに取っ掛かりがないというか、だからもう自分がひたすら想いを込めて投げるしかないっていうことがやっぱりすごく難しいなと。エンジニアさんに最後にミックスとマスタリングをやっていただいた時に結構思ったことで、僕自身がミックスの知識が全然ないっていうのはもちろんあるんですけど、やっぱりそのイメージを伝えることの難しさであったり、あまりお手を煩わせたくないという気持ちが僕自身にあるから、たくさん修正することに対しても申し訳なさがあるんですよ。なので、できるだけ伝えたいけれど、その伝えるイメージみたいなものがあまり自分でもわからないっていう状態がずっと続いたのが個人的にはすごく、学びというよりも、悔しかったというのが近いかもしれないです。
──碧海さんにとっての音楽の最大の魅力はどこにありますか?
碧海 聴く側としては、自分が音楽を聴き始めてから終わるまでの時間が完全に決まっているけれど、その噛み砕く時間がないからこそ、振り回されるように感情的な部分を揺さぶってくれるのが音楽の魅力かなと思っています。音声だけであるからっていう理由もあって、決まった5分なら5分で、それが止まらずにどんどん追い立てられるというか。連続的に仕掛けられた時にどうしようもなくなるっていう気持ちがすごくあって。小説とか漫画とか、その他の芸術っていうものは時間っていう軸が決められてないからこそ、自分で噛み砕いて一つ一つ飲みこんで消化しながら進んでいくことができるんですけど、音楽はスローにしたら全く別のものになってしまうし、その決められた時間の中でどんどん投げ込まれてくっていうことが聴き手としてものすごく魅力だなっていう風に思いますね。
──作る側としてはいかがですか?
碧海 作る側としては、いわゆる画面的なものがないからこそ、振り幅を持って提供できるというか、なんだろうな…聴覚以外の部分を大きく束縛しないということは、それ以外の要素と組み合わせた上で何か完成するものを作ることもできる。例えば、意味合いがわからない言葉が並んでいる時に、じゃあそれと同時に海を見ていたら伝わるものになるのか、夕日を見ていたら伝わるものになるのか。シーンごとに違う意味を持つというか…っていうその幅の広さを、意図しているのかしていないのかは置いておいて、作ることができるっていうことが僕としてはすごく面白い部分だなあという風には思っていて。割とそういうことは意識しながら楽曲を作るんですけど、意図してそういうことをするのはすごく難しくて。でも、そういった難しさの部分も含めてすごく魅力的だなと思いますね。わからない、掴めなさすぎるっていう部分というか。
「オリジナリティなんて存在しない」
──生きる上で大切にしているもの・価値観とかあったりしますか?
碧海 座右の銘というほど決まった言葉ではないんですけど、なんとなく人間はある種後天的にいろんなものができてると思っていて。もちろん遺伝的に決まってしまうことはあると思うんですけど、その能力的な部分ていうのは全て後天的に決まっている。例えば今から僕が全く吹けないフルートとかに手を出してみても、多分5年後にはものすごく本気を出せばすごく上手になっているだろうし…っていう考え方が全てにおいて僕はあるんですよ。だから今音大にいて小さい頃から一つの楽器をずっと極め続けているプレーヤー兼音楽家の人が仮にいたとして、その人に対して自分が負い目を感じるのは、それまでの過去が違うだけであって、今からその人よりも遥かに効率的な方法で、努力って言葉はなんかものすごくダサいですけど、何度も何度も繰り返し練習をして、その中で上達していく方法を考えて…ってしていけば追いつくことはできると思ってるんですよ。それは曲を作るということに関してもそうですし、作詞に関してもそうですし、それが僕の中で一番大事な価値観としてあって。時々それを他人に強要をしてしまうというか、「いやなんでお前諦めるんや」って言ってしまうことがあって、それはちょっと良くないと思いつつ(笑)でもそうなってしまうくらい自分の中では力強く根付いていて、多分今後もどんな人に出会うとしてもなくならないんじゃないかなと思っています。
──なんでもできるっていう可能性が前提として自分の中であるから、どんどん前に進めるような?
碧海 そうですね。とりあえずやってたらある程度までは行くんじゃないっていう(笑)そういう軽い気持ちで、まあ今から宇宙飛行士になれって言われたら不可能ですけど、さすがに、目も悪いですし。だけどそれと比べたら全然できることなんていくらでもあるなっていう風に常に思っていますね。

──そこから繋がる部分もあるかと思いますが、今後の音楽活動の展望は?
碧海 そうですね。先程言ったことでもあるんですけど、やっぱりたくさん聴かれるということは求めていきたいなと思っています。でもそれをするためには、これも先程言ったように、ものすごく絶妙なバランスでわかりにくいものや異物的なものと、わかりやすいものや親しみやすいもの・人懐っこいものを上手くブレンドする能力が必要だなとは思うんですけど、そういうところの探求をずっとしながら、音楽をやっていきたいですね。
──そうなんですね。それでは、人生の中で一番心に残っている一曲を教えてください。
碧海 難しいですけど、音楽の転機の時に一番僕が聴いていた楽曲にしようと思います。米津玄師さんのbootlegっていうアルバムがあって、「オリジナリティって何」っていう話をしているものなんですけど。海賊版って意味のbootlegっていうアルバムタイトルに合わせて、楽曲はいろんな人のオマージュをしましたよってことを公言しながら出したアルバムなんですよ。その中のmoonlightって曲は一番それについて核心的なことをついているという風に僕は思っています。要は作り物であったり、誰かから真似されたものが悪とされる、いわゆるパクリといわれることがまかり通っているけど、元々パクリだらけだし、「オリジナリティってなんだよ」って話がその曲の中に詰まっていて。たしか僕が曲を作り始めてちょっとしてから出たアルバムくらいだったんですが、ちょうど僕が色んな人の曲を聴いて、それをリファレンスにして、ある種真似するように編曲して、そのオリジナリティに打ちひしがれていた中で、音楽がオリジナリティに溢れたものだという偏見を打ち砕いてくれたというか。「オリジナリティなんて存在しないぞ」ってアルバム1枚で僕に伝えてくれた中で、一番僕が好きだった曲です。
──Culture University TOKYOではイケてるをテーマとして掲げていますが、碧海さんにとって「イケてる」とは?
碧海 挑戦する人、常に挑戦し続けている人が僕の中でイケているなあと思っています。ちょっと前に、15分ぐらいのテレビ番組で田舎のおじいさんが70歳になってからピアノを初めて、グランドピアノを買って、一曲弾けるようになったって話をみたんですよ。これがめちゃくちゃカッコいいなと思って。年関係なく、「経験したことがないから」とか、「これくらいの程度の人間だから」とかいうことを全く気にせず、いきなりでも新しいことにチャレンジして、自分がやりたいことに突き進んでいる人が、もしくはそういうものが1番イケてるなあと、かっこいいなと思いますね。
──最後にカルチャーとは?
碧海 カルチャーはいわゆる文化のことでもあって、文化は過去の実験の集積だと思っています。例えばジャンルっていうものが時代を経て分化されていったのは、それを一時的に踏み外した人間がいるから。それは全ての文化に対して言えることだなあと、僕は勝手に思ってるんですけど。だからなんとなく、自分が勝手に最先端にいると思い込んで、勝手に実験のつもりで足を踏み出すことの積み重なりなんじゃないかなという風に思っています。僕もそれをやろうと思ってて、周りからしたらすごく愚かなことだろうなと思うんですけど、勝手に僕は今日本の音楽を作ってる人たちの舵取りに対して、ちょっと手を添えているつもりになっていて。それはものすごく傲慢なことだし、若造が何を言ってるんだって感じだと思いますが(笑)でもちょっとでも舵取りの方向を変えることができたらすごく面白いなって思うし、それによって新しい人が出てきて欲しいっていう気持ちもあります。
──ありがとうございます。
取材 Nozomi Tanaka
構成 Ryo Mizuguchi, Kiriko Fukutome
撮影 Taiki Tsujimoto, Nozomi Tanaka
“【PERSONAL FILE】Singer/SongWriter 碧海祐人 Masato Omi 感情を揺さぶる音楽を” への1件の返信