
日本を代表するヒップホップダンサーのTAKESABURO,YASSを筆頭に、TAKUYA,TATSUKI,U-KI the retro,LEO,OOZORA,RIGHTといったダンスシーンの先頭を走る若きダンサーたちが手掛ける注目のアパレルブランド”PWNED“。今回は、各世代を代表するダンサー達にPWNEDというブランドについて、また「イケてる」人やファッションの在り方を訊くことができた。
──PWNEDとは何か教えてください。
YASS Political, Wall, Nothing, Earth, Daysの頭文字をとってて、ざっくり言うと「何物でも圧倒できる」っていう意味。自分らの思ってる事、やってる事をアイテムに落とし込む表現の方法がアパレルになったらいいな、という感じでやってるブランドです。
──出されたのはいつですか?
YASS 先月の末、横浜のHOTEL Lafayetteでポップアップをやってローンチしました。
──立ち上げたての新しいブランドですね。メンバーはどのように集まったのでしょうか。
TAKESABURO 俺が一番上の世代で、OOZORAとかは半分くらいの世代。ここまで繋がってみんなでやるヒップホップの集団って今までなかったなと。今はダンスの現場で密にはやれなくて、じゃあなんかおもしろい事やろうかなと思って。一緒に遊びながらなんとなくこのメンツが良いなって流れですね。
──プライベートでも交流があったんですか?
TAKESABURO そう。最近は一緒に旅に行ってそれを映像作品にもしていて、それをYouTubeチャンネルHIGHBREED TVで発信していこうとか。それぞれプライベートでやってることが違うんで、その面白いのを発信していけたら。
──ダンスチームとしても活動されていますか?
TAKESABURO そうですね。この前初めて5人でチャイナのゲストショーで踊りました。それが去年のコロナ前で、今回はOOZORA、LEOも入れて7人で12/5のALMAのHIROさんのイベントで初めてお披露目ですかね。
──順番としてはダンスが先?
YASS そうですね。みんな大体俺の後輩でちっちゃい頃から知ってて、逆にTAKESABUROさんのことは高校生くらいの時から映像とかゲストショーで見てて。秋田から東京に出てきて、色んな流れがあって今こういう風に繋がってる。関東のヒップホップの第2世代、第4世代とか世代に分かれた層のクルーが出来たらいいなっていうので集まりました。
──各世代のかっこいいダンサーが終結したイメージですが、後輩としてはどのような心境ですか?
LEOめちゃくちゃ緊張するっすね。
YASS してないでしょ。
LEOめちゃくちゃ俺なりに緊張してる。
YASS ゴリゴリの建前かましてる。
LEOでも超楽しいっす。俺らだけでやってたら多分できないから。そういう経験をすげぇさせてもらえるから楽しい。
TAKESABURO 初めてこんな真面目な顔してる(笑)
TATSUKI TAKESABUROさん達に呼んでもらって一緒に練習するようになってから結構経つんですけど、未だに慣れないというか(笑)これれがすごい事なんだっていうのを感じるというか、当たり前じゃ無さ過ぎて貴重だなって。常に気が引き締まる場所。YASSさんは先生だったし、TAKESABUROさんはすげぇ上の人なんで、喋ることすらおこがまししと思ってた人。一緒にやれてるってことが信じられないレベルでこのクルーは俺にとっては貴重だし、今までにない、できないことをやれてる。それはダンスだけじゃなくて、喋ってる時とか旅行してる時もダンスに影響するような新鮮な事ばっかりで楽しい。普通に楽しい。
──アパレルはどのように作っていますか?
OOZORA TAKESABUROさんとかYASSさんとTAKUYAの3人で大体やってくれてて。もちろん過程で見せてもらって。折角誘ってもらって同じ立場でやらせてもらってる以上、俺らにしか見えない角度もあるのかなと思いつつ意見を言うんですけど緊張ですよね(笑)
──3人がベースを作って、それに関して意見交換して作っていく感じなんですね。
TAKESABURO きっかけはTAKUYAがPWNEDのTシャツを作って、それ良いねっていうところから始まりですね。普段俺らの活動をサポートしてくれてるLafayetteってブランドのBoss、金子さんと色々話しているうちに、自分たちが着たい服をつくるオリジナルブランドを始めちゃおうって話になり、色々アドバイスをもらいながらみんなで制作しています。
本気の遊びの延長ですね。

──PWNEDのこだわりのポイントを教えてください。
TAKESABURO こだわり的には日本人っていうのを持ってるんで、今回も和柄を重視してやってたり、PWNEDのCMも今んとこ全部日本人のビートメーカーでやったりして。できるだけMADE IN JAPANを世界に発信したいなと思って。こんだけいったら後はどこまでいけるかなってところですかね。
──形や見栄えに関して意識している部分はありますか?
TAKESABURO ストリートで活動してるやつらに着てもらいたいですね。まずは俺らがダンサーだからダンサーに発信したいんですけど、友達の中にはDJもビートメーカーもラッパーも、ストリートの友達がいっぱいいるんで。LEOはスケボーやってたり、OOZORAもSUPやってたりしてそれぞれのメンバーも多趣味だし。色々なジャンルの友達がいるので、動き易くてあんまり着飾らない、ストリートに合う服を作れたらと思っています。
──ストリートダンスに限らず他のカルチャーや一般化も意識して今後展開していくという事ですが、どんな人たちに着て欲しいですか?
LEO イケてる人に着てもらいたいっすね。

──イケてるってワードが出てきましたが、PWNEDにとってイケてるとは?
TATSUKI ストリートダンサーが作ってるブランドなんですけど、どのジャンルの人が着てもばっちり決まるような。俺の知り合いの人とかカフェの人とかも買ってくれたりして。ストリートカルチャーに携わってる人はもちろん着やすいようになってるし、一般の人が着ても、どう着てもPWNEDっていうものがイケてる風に見えたらすごい事だと思うんで。そういうのが現実的に見えたときに感動すんのかな。

──U25世代に発信するメッセージとしてイケてるとは?
YASS イケてるって判断できるのってまず最初は直観しかなくて、その先にいく奴が本当にイケてる。その先まで知りたいってなるものって、アパレルでもダンスでも何しててもいいんですけど、何で表現してもその人間自体がまずイケてないといけない。そいつ自身がイケてるっていう。かっこいいというか、そのままというか。そいつが出てる感じがイケてるなぁみたいな。人とは絶対被らないから俺は惹かれちゃう。だからそれがイケてるの定義ですね俺の中では。素が出てる方がかっこいい。直観では表面の部分は分かるけど、ポケットの中身までは分かんない。ポケットの中身知りたくなるやつってマジでイケてる。あいつのポケットの中身知りたいよね、みたいな。本当はどういう事を思ってるんだとか、そういうのが表現に出てたらすぐ直感でわかるのかな。イケてるやつら同士だったら。

TAKESABURO 今のYASSのと一緒で。イケてるっていうのはそいつ自信のオリジナルがあることが絶対的な条件。このメンバーもキャリアとか云々なしにして、それぞれ全員イケてるからこのメンバーでやってて。みんなそれぞれイケ方が違うんですよ。ダンスのスタイルも本質を言っちゃうと生き方がリアルな奴がイケてると思うんですけど、生活の中で上辺のこととか色々ある中でリアルで生きてるやつがイケてると思う。イケてるの価値観って、金持ってることなのか有名になりたいのか色々あるとは思うんですけど、自分は好きなことで食ってくっていう。そこで嘘をつかずにリアルにやることが一番かっこいいと思ってるし楽しい事だと思うんで、ずっとこのこのスタイルの生き方を続けたいなと。イケてるものって世代によってどんどん生まれ変わってきて。自分がイケてると思ってやってきたものを若い世代とも共感しようとすると、やっぱりここの連中が集まってくる。そこでそれぞれのイケてるがダンスチームとかクルーから出てくると思うんで。自分らのイケてるっていう抽象的な感覚をダイレクトに伝えられたらいいなと思いますね。

──ダンサーとファッションの繋がりについてはいかがでしょうか。
U-KI 最近好きだなって思うのはなんとなくおじさんっぽいもの。ダンスで意外と若く動く方なんで若く見られがちなんですけど。そこを、年齢をごまかせるじゃないですけど、そういうダンスじゃない所からの効果、サブ効果みたいなのを発揮するもの、みたいな風に思ってるんで。適当なようで意外と適当じゃないです。

──装備している感覚?
U-KI そうですね、裸で踊るのとはやっぱ違うから。ダンスをより良く見せる為の一つのアイテムみたいな感じですね。
──ダンス以外の事に関しても、着ている服で見せたい自分に見せられる所もあると思うのですが。
TATSUKI 俺は着てる服でダンスの調子が変わると自分では思ってて。身近なことで言えば新しい服を買って着てる時ってウキウキするじゃないですか。ダンスの服装で気分乗るサイズ感だったり色味だったりと、買い物に行く時に着ていく服のテイストはやっぱちょっと違って。まじで着てる服によってダンスの感覚が違う。普段の服装とかあんまり気にしてないんですけど、ダンスする時はレッスンでも服選んでるくらいダンスしてる時の服装ってのはすげぇこだわってます。
YASS 俺の生徒でいつも来たままの格好でレッスン受けて、受けたそのままの格好で帰るやつがいて。どんだけ汗かいてても。その姿勢がお洒落やなあとは思う。姿勢でまずお洒落。そういうのもかっこいいなって。ダンススタジオに行って着替えて動きやすい格好にするのが普通ですけど、ストリートダンスだから別にいつ踊るか分かんないし、そういう格好でいて欲しいし。「今このズボンだから踊れない」みたいなそういうのを聞くとお洒落じゃないなあって。てことは俺の中では常に踊れる格好でいてお洒落な奴がかっこいいなって思うんですね。そいつが誰なのか分かるみたいな。後から付いてくる理由ですけど、「あ、ダンサーなんだ」っていうのがあったら。そういうのがあったらシチュエーションも込みでかっこいいなって思うんですね。スケーターだったらスケーターにはそれがあるし。どこのカルチャーにもそれはある。
──それがまさにPWNEDですか?
YASS PWNEDでそういう気持ち的な姿勢も作れたらな、っていうのはありますね。

──最後にPWNEDとして今後どういう発信をしていきたいですか?
YASS PWNEDとしては今はまだデリバリーワンが終わったばっかなんで。こっから大阪にポップアップに行くし、色んなとこに行きたいなって。自分らはダンスを通して色々な所に行って、俺で言えば47都道府県全部に行ってるんで、各エリアにそれぞれの繋がってる人たちがいて。どんどんローカルな仲間を増やしていくじゃないですけど、そういう感じで浸透させていけたらなと。中国にも友達いるし他にも色んな国にいるし、世界中に友達いるっていう中でストリートダンスでつながった仲間たちと浸透していけて。尚且つ知らない人たちも派生して知ってくれたらなって。そういうとこを目指して、一歩一歩着々とやっていけたらなと。そんな感じで思ってるんで、宜しくお願いします。
一同 お願いします!
──ありがとうございました。

INFORMATION
・ONLINE STOREオープン
PWNED ONLINE STOREはこちら
・海外発送可能
・決済方法拡大中
・ECサイトを要チェック
・”DUSTY HUSKY”
NEW ALBUM
◼︎ TITLE;股旅◼︎ ARTIST:DUSTY HUSKY◼︎ LABEL:DLiP RECORDS◼︎ Cut No.:DLIP-0065◼︎ PRICE:¥3,500◼︎ FORMAT:Color Vinyl◼︎ RELEASE:2020.12.19(sat)
PLACE
ニュージャック
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2丁目1−4
https://goo.gl/maps/FiLj7ysvuiew2WGs5