【WE ARE】B.orlov Fragment 変わり者たちの変わらない遊び場

左から、suzuki_d, Kanta, yuu, TATSUKI, KAZUKI, daaya

インタビュー B.orlov Fragment (オルロフフラグメント)  
メンバー(TATSUKI, daaya, Kanta, yuu, suzuki_d, bamba , KAZUKI)

若手HIP HOPダンス界に新たなチームが誕生、B.orlov Fragment
メンバーは、国内外問わず活躍するダンサー TATSUKIとそのレッスンの生徒が中心であるが、ダンススタイルも性格も異なる。彼らはなぜチームとして活動するのか。
今回は、このチームのコンセプトからお互いへの想い、チームとしての未来を語ってもらった。

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Shooting by @q7__rky Directed by @t_tk___bb_ 初の自作映像🔥

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directed by @yuuukizm Beats by @jaypblood

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飾らないし、無理もしない


 ──チーム結成の経緯を教えてください。

Kanta 一番最初は俺と鈴木とbambaの3人、TATSUKIの生徒でチーム組んじゃおうってなって。3人だったんですよ。その後daayaもノリで入ろうってなって。YUU も、ここ(YUUとTATSUKI)が幼馴染なんですけど、一緒に入っちゃおうってなって。最終的にTATSUKIも入っちゃおうって。

TATSUKI KAZUKIはちょっとイレギュラーで、daayaとかとCall of Duty (ゲーム)やってた時に話そうってなって。ゲームみんなでやって、その流れでなぜかチームに入ることになった。

 ──名前の由来は?

YUU ブラック・オルロフっていう黒いダイヤモンドがあって、それが呪われたダイヤモンドで。それを持った人がどんどん死んでいくみたいな。その中にオルロフ家の王妃がいてその石の名前がブラック・オルロフってなって。だからbが入ってる。

TATSUKI Fragmentは欠片。

 ──チーム名とチームのコンセプトの関係は?

Kanta みんな、明るい光のイメージじゃなくて、暗いというか。変人だったりってのはあるよね。

TATSUKI 全員ちょっと変わり者なんで。普通にシンプルにかっこいいというよりも、ネガティヴ要素をわざと入れてみました。

 ──活動のコンセプトは?

TATSUKI 一番は自由奔放。なんか飾らないし無理もしないし、無理もしない中に辛い練習もしない。楽しいの中でやりながら。俺もそうなんすけど、だあやとか特に練習するとダンス嫌いになっちゃうし練習することがすべてじゃないんで。まぁ練習したがりもいるんすけど。YUUとか。(笑)

YUU 練習が遊んでる感じだよね。(笑)

YUU

 ──お互いのダンスに関しての共通点は?

KANTA 俺は元々HIP HOPが好きで、ダンスを始めて HIP HOPの曲を使ってるのがこのジャンルだったからなんですけど、みんながそういう訳じゃなくて。それぞれがそれぞれのアイデンティティを持ってて。戦隊って言ったらあれだけど、青色と黄色と緑色とみたいな。そういう感じを俺は感じてて。

 ──それは皆さんも感じてますか?

YUU 僕は感じてます。誰も似てないのが良いかな。

 ──元々はTATSUKI君の生徒だったけどみんな踊りは違う?

TATSUKI 俺の生徒はここにいるやつらも含め、キッズとかも似ないし、似せないように教えてるんで。俺のダンスをまんまコピーするように教えればすぐ形になるし上手くなるんすけど、俺のクローンを作りたいわけじゃないし。だから形を教えるんじゃなくて根本的な動きのコツというか、どういう意識でやってるかとかそういう教え方をしてるんでバラバラになる。揃えることにあんまり美学を感じないんで。バラバラだけど空気感が合ってれば、それが一番かっこいいと思う。後は単純にキッズの子たちは優秀なんですけど、こいつらはポンコツなんですよ。俺の教えたことを守ってるなって時もあるんですけど、なんかこいつらはそんでいいかな、自由にやってくれれば。

鈴木D

 ──先生が同じチームってチームとして動く難しさとかないですか?

KANTA 最初はプロデュースチームというか、チームなんだけど基本的にTATSUKIがフリを作って、それぞれがちょいちょいフリを作って。ゆくゆくは全員が同じくらいフリを作ったら、TATSUKIがいるからじゃなくてチームとして成り立つかなって。

 ──先生に気を遣う事とかってありますか?

TATSUKI 気遣うとかないと思うんすよね、気遣ってるとしたらこいつ(鈴木D)くらい。

 ──なぜ?(笑)

鈴木D 先生だから(笑) なんか、気遣う場面はあるけど普段はそんな気遣ってない。それぞれ多分気遣う場面はあるでしょ。

daaya 全くないよ。(笑)

TATSUKI こいつ(daaya)はないよ。Kantaは?

Kanta 僕が一番年下なんですよ。20歳で。気は遣わないすけど、、

鈴木D 俺とKantaとbambaは気遣うよね。

TATSUKI bambaが一番気遣ってるよね。俺とYUUは0歳から幼馴染なんで。同じマンションで幼稚園も小学校中学校も一緒で、高校は離れたんですけど。YUUが高校からダンス始めたんですよ。いきなり。

 ──ダンスじゃないところで知り合ったんですね。

TATSUKI もちろん。幼馴染軍団みたいなのがあって、旅行行ったり。普通にずっと友達。今も。

YUU レッスン行ってはいたけど、先生というイメージはない。先生の前に友達。

TATSUKI 友達の時間が長すぎてね。(笑)


チームは戻って来れる場所に


 ──今後はどういうチームになっていきたいですか?

TATSUKI この軍団で何かを成し遂げるとかじゃなくて、それぞれが色んな分野でやることを集まった時にシェアして何かできるかな、くらい。みんな同じ方向に道を歩いているというかはそれぞれの道を歩いて、それがどっかで集まった時におもろいことになったら良いな。でまたシェアして、新しいことできるねってなったらまたバラバラの道に行って。それができる、戻って来れる場所みたいな。大会出ても良いし。

鈴木D 大会でたいっす、

YUU 出よ!みたいな時あったよね。

TATSUKI それこそ大会出てもいいし、出なくてもいいし。そのタイミングでみんなで出ようってなったら出てもいい。なんかそこのコンテストとかショーレースに向けて練習するとかだとこのチーム成り立たなくなる。偶々そういう流れになったからじゃあ出ちゃおうくらいの臨機応変チームです。
基本的には旅行とか行きたい。旅行に行くチームです(笑)

KANTA それぞれの分野で活躍するってさっき言ってたじゃないですか。俺の中のイメージでは、なんかワンピースの海賊同盟みたいな。それぞれの分野で活躍してるじゃないですか。TATSUKI君が船長みたいな。(笑)

Kanta

 ──珍しいチームですね。

TATSUKI そうですね。だからこそそれぞれの色で押していきたいというか。さっき戦隊ものって言ってたけど、王道の赤とかそういう色じゃなくて。「なんなのこの色?」みたいな。見たことない、別に集まっても綺麗じゃないけど、なんか良いよねみたいな。

YUU それいいね。

 ──元々はメンバーの先生だったTATSUKI君にとって、チームに自分がいる理由は?

TATSUKI こいつらがやってる中で俺が入っちゃった方がやる気出るんだろうなと思って最初入ったかな。もう俺が入ってもいいなって思うレベルまでいったと思ってから入るパターンが普通なんすけど、多分。KAZUKIはまだ入ってなかったし、生徒じゃないから別だけど。
後は、すげー単純に真剣な遊びみたいな。bixbiteっていうチームもやってるんですけどそっちは完全にプロとしてやっていくチームっていう認識だし。こっちはこっちで、これから作り上げていける伸びしろがあるからやってて面白いし。

 ── KAZUKIさん的にみんなはどういう人?

KAZUKI 元々、同じジャンルだけど、居場所が全然違ったんですよね。TATSUKIは色んなとこでみてたけど、みんなと関わった事はなくて。そんな状態で入ったんですけど、居場所が違ったからこそすごい新鮮だし勉強になる。普段こういうダンスよりは緩い踊りをしてて、こういうダンスはそんなに多くなくて。毎度毎度勉強をさせてもらってるなって思います。プライベートも一緒にいて楽しくて、新しくずっと一緒にいたいなって思う人ができたなって思います。

KAZUKI

 ──daaya君的には?

daaya 遊びに来る場所です。息抜きみたいな。週一で練習してて、それに練習というより遊びに行ってる。溜まり場というか、そういうチームだなって思います。プレッシャーとかは誰にもないんじゃないかな?

daaya

YUU あるよ。

TATSUKI 嘘つくな(笑)

YUU 俺はたまにあるけどね。


お互いへのリスペクト


 ──「かっこいい」や「憧れ」などの価値基準に対して「イケてる」という言葉をよく使いますが、皆さんにとって「イケてる」とは?

鈴木D グッと来る人。

TATSUKI わかる。そうとしか言えないよね。

鈴木D めっちゃうまい人とか、めっちゃ個性的な人とかじゃなくて、その瞬間めぐり会う感じ。

 ──YUU君は?

YUU 2年前くらいにTATSUKIと似てるって言われたのがすごい嫌で。彼のダンスが下手とかじゃなくて似てるっていう事にすごい嫌だと感じて。そこから自分の軸を考え始めて、何が好きでどういう曲が好きでどういうフィーリングが好きでってのを考えまくって。まだ具現化できてないんですけど、自分的にはぶれないこと、軸があるので、そういう軸を感じられるダンサーはかなりグッときます。

 ──TATSUKI君は?

TATSUKI 色々あるんですけど、基本的には大きい事を言えばそいつの今までの人生が見えるダンス。今までやってきたことが見えるダンス。別にジャンル問わず。シンプルに負けを知ってるやつのダンスってすごいカッコよくて。逆に負けても何も思わないような所が踊りから見えたりとか。後は、幕を下ろして後ろから光当てて、影で踊っても誰ってわかるやつがイケてる。角度とかムーブの癖とかそういう所からそいつの色味とか味とかが染み出てる人。

そういう風になりたい奴は動きに囚われてないし、動きを綺麗にやろうと思ってダンスしてたらそういうのは出ない。逆に最近は動きが凄い人が強いみたいな風潮になってて。まぁ、理由は明確でバトルが流行りすぎたっていう。ダンスバトルっていうものが定着しすぎちゃって、そこを目指すためだけにダンスすると動き優先になる。すごい動きとか、すごいテクニックとか。でも俺は結構そこからは色とか味とか感じない。じゃなくて、そいつの癖とか、ちょっと雑な部分だったりとか、練習で出せないところがイケてるやつがイケてる。こいつ(鈴木D)とか。

ここのやつらは別に技術だけで言ったら全然下手くそだけどそこら辺のダンサーよりは絶対イケてる。じゃなかったら一緒にやらないし。そこを評価されるっていうのは中々やっぱ難しい。流れがダンスにもあるから、結局流れに逆らってるやつは省かれるっていうのが時代だから。

かといって流行ってるものが嫌いかと言ったらそうじゃなくて、流行ってるダンスしてる中にもすげぇイケてる好きな奴もいるし、そこにプライド持つのは違う。流行り物が嫌いな人もいてそこに境界線をつけたがる人が多いけど、ダンスはダンスだから。良いものには良いって言うし、不正解は一つもない。そいつがそうって言ったら誰がなんと言ってもそうだから。だから(鈴木Dは)評価されにくいダンスだし、逆に(KANTA、KAZUKIは)評価されやすいダンスだと思うけど、どっちが正解ってわけでもない。それは人それぞれだから。そこに美学がある。

TATSUKI

 ──KANTA君は?

KANTA ダンス的な部分はまだ浅いんすけど、元々HIP HOP好きで。Busta Rhymesってラッパーが好きで、めちゃめちゃ変な歌い方するんですよ。そういうラッパーとか曲が昔から好きです。でも日本ではそういうの評価されないんですよね。HIP HOPシーンとか見てても、俺の中ではなんだこいつってのとイケてるってのはけっこう紙一重で。最初ん?って思っても見てたら好きになる。オール・ダーティー・バスタードってやつも歌い方とかが最初はあんま好きじゃなくて。でも今は完全に好み、みたいな。最終的には好みです。

 ──daaya君は?

daaya ないんだよなー。

 ──お互いへのリスペクトが感じられますが、チームメイトのどこがイケてる?

daaya 鈴木Dは、型にはまってないというか。基盤があるじゃないですか、どんなことにも。それをぶち壊してるというか。

鈴木D それは多分良くないことだよね?(笑)

daaya でも彼なりの形になってるからそれがすごいなって。
ゆうは、自分との見つめ合いがすごくて。(自分は)まじで練習しないんですよ。だけどゆうは真逆で、ソロやったりとか、ダンスの練習したり本番が終わった後にずーっと動画見て反省してるんでそれがすごいなって。

 ──自分にはない部分?

daaya そうですね。TATSUKIは、全体的にすごいっす。とりあえず。

 ──それは人としても?

daaya そうですね、人としてはちょっとわかんない(笑)
かんたは、自分が持ってないもの。ベーシックをメインで踊れてるってのが全然ないんで自分は。パワーとか出せないんで。そこ。

KAZUKIは、一回バトルで負けてて。そっから結構色んなところで踊ってるなーみたいな感じで見てて。女の子なのに女性女性してないというか、パワーをぐいぐい出せる。なのにアイソレというか、テクニックな部分もあるし、そこもいいなと思いますね。

 ──KAZUKIさんにとって「イケてる」は?

KAZUKI めちゃめちゃ好きな名言があって。「スタイルとはみんなが同じように愛してくれるまで自分を愛し抜く事。」っていうので、誰の名言か忘れちゃったんですけど。ダンスをやってく中でそれをふと聞いた時にうわそれだってなって。そこから自分がかっこいいって思う人達って何だろうって考えたことがあって。自分のスタイルを貫いてるというか愛し抜いてるというか。別にうまい下手関係なく自分の芯をちゃんと持ってて、自分はこれですみたいなのを誰に何を言われても曲げない人ってめっちゃかっこいいなって思います。

 ──皆さん、ありがとうございました。

取材 Taiki Tsujimoto
構成 Tsukasa Yorozuya, Taiki Tsujimoto

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