世界的Breakin’クルー Ready To Rock に、数少ない日本人として所属するBboy Krow。常にカルチャーへのリスペクトを忘れず行動を起こす彼がbboy hilrocと共に今回仕掛けるのは、「原点回帰」と語るブレイクビーツオンリーのパーティー”The Breaks”だ。CUTはこのパーティーのサポートメディアとして、この時期にあって開催されるパーティーがどのようなものなのか、その内容やかける想いをKrowに聞いた。
──The Breaksを開催することになった経緯は?
Krow 小規模で注意を払いながらのイベント開催はもう大丈夫だと感じていたんですけど、東京では誰もbboyイベントでそういうのをやってないので、「もうやるか」ってなったのと、とにかくオフラインでダンスがしたくなったのが動機です。あとはあひるさん(Hilroc)とずっとなにか一緒にやろうって話してたのもあって、今回はそのきっかけでもあります。
──ブレイクビーツオンリーのパーティーということですが、どうしてこのような形式にしたのですか?
Krow 自分自身のダンスが完全にパーティ等でのサイファーで培われてきたっていうのと、「やっぱりbboyはbreakbeatsっしょ」ってことでこの形式になりました。チルばっかは飽きた!(笑)
後から聞いた話ですが、昔のサウスブロンクスにはこういったブレイクビーツだけをかけるパーティはちらほらあったみたいでこのイベントは個人的にも、ブレイキンのヒストリー的にも原点回帰です。
ちなみに、会場のFamily*は主にブラックミュージックを流す東京の老舗で多くのレジェンドが昔から通ってきた中々のハードコアな箱です。
──Vol.1ということですが。
Krow 今回だけで終わらせるつもりは全然なくて、これから定期的にこのイベントは続けていきたいし、コロナが収束したらいつかもっと人呼んでやりたいです。今回は箱の収容人数の1/4で制限をかけてやります。とにかく今回はこんな状況なのに、一緒にやってくれる箱や先輩方に本当に感謝です。
──来る人へのメッセージをお願いします。
Krowもしあなたが健康で、踊りたくて、チルではない、あの血が煮えたぎるようなブレイクビーツを求めているのであれば最善の注意を払って、日曜是非遊びましょう。
最後に、自分のクルー(Ready to Rock)の創始者が今死にかけてるんで、今回もし収益でたらそっちに寄付しようと思ってます。
──ありがとうございました。

The Breaks
ブレイクビーツに焦点を絞ったパーティ
日程: 9/6(日)、14:00~18:00
場所: 渋谷、club bar FAMILY
DJ: Mar Ski, Anijha
MC: Katsu 1
撮影: C.U.T
その他注意事項: 50人の入場制限他、マスク持参のご協力をお願いいたします。