【REPORT】ODDRAW×BENDAVIS at FASHION DANCE NIGHT. YU-KIと$hun a.k.a Luigiが創り上げた「ナンバーっぽくない」組織像とは。

9/23日、Zepp Yokohamaにて開催された、ファッション×ダンスをテーマに掲げ、様々なブランドがダンスショーとコラボレーションするFASHION DANCE NIGHT.
今回、YU-KI(EAST LONG CAPE)と$hun a.k.a Luigi(Vertex, 1M-LOOPS)が共にコレオグラファー(振付師)を務めたODDRAWナンバーと、BEN DAVISのコラボレーションが実現した。
独特の雰囲気を纏い周囲を巻き込み続けるODDRAWというチームに密着することができた。

左:YU-KI 右:$hun a.k.a Luigi

当メディアの企画であるCHILL OUT SESSIONでのピアニスト・草田一駿との対談、PERSONAL FILEで自身の人生や価値観について話してくれたダンサーYU-KI。彼が自らの人生において仲間や組織という存在を大きく意識している中で、彼が中心となり創り上げている組織がODD RAWだ。以前の取材でYU-KIはODD RAWを「YU-KIナンバーの別称にすぎない」と言っていたが、FASHION DANCE NIGHTに向けた練習やリハーサルに密着していく中で、相方$hun a.k.a Luigi (以下$hun) と共に創り上げるその組織の異様さに取材班は気づくことになる。

多様なバックグラウンドが生み出す魅力的な居場所

ODDRAWのメンバーを一目見てまず気付くことが、その年齢の幅広さだ。10歳の小学生から、26歳の社会人までが今回のイベントに参加している。さらに、中学生、高校生、大学生と各年代が満遍なく在籍している。こうも世代が異なる組織がうまくまとまるのか初めは疑問を持ったが、誰かが誰かに対して遠慮している様子は全くみられない。静岡に暮らし、新幹線で練習に通っていた社会人、最年長27歳のKosuke Kagawaはこう語る。

「年下の子達もタメ口で話してきてくれるし、そういうのがこのチームの色なので今は全然(年齢差は)気になりませんね。いい意味でナンバーっぽさがないというか。それがこのチームの強みだと思います。」

ダンスのナンバーとは、元から同じ組織に属している人たちが集まる場所ではなく、様々な場所からコレオグラファーに師事しスキルアップを目指したいダンサーが集まるものだ。「いい意味でナンバーっぽさがない」という雰囲気こそが、これらの多様性を受け入れる器になっているのだろう。

本番前円陣の様子

2人のコレオグラファーの存在

そして、その雰囲気にどんなバックグラウンドを持つ人も染まる要因は、コレオの二人にあることもわかってきた。今回のナンバーでアシスタントを務めたSALIは、

「こういう、誰でもウェルカムな精神でコミュニティを作るのは、相性のいいYU-KIと$hunの二人だからこそできてると思うし、同い年で昔からずっと一緒にダンスしてるやつらがそういうことをしてるのは嬉しい」

と語る。今回のイベントでWコレオグラファーを務めたYU-KIと$hun a.k.a Luigiは、旧知の仲である。二人の関係性、存在は生徒たちにはこう写っている。

王と仏です」

「YU-KIくんは自由人で、$hunくんはそれを独特の感じで見守ってる仏」

「YU-KIくんは悪魔」

このバランスの良さこそが、一見混沌とした組織を調和していることは、取材班の目にも明らかであった。
年齢に関わらず、怒るときは小学生であろうと本気で怒り、楽しむときは誰一人取り残さず巻き込む。そんな光景が常に繰り広げられていた。

リハーサルを見守るYU-KIと$hun

もちろん、確かなダンスの実力への信頼に裏付けられていることは言うまでもない。YU-KIはかつて日本を代表するダンスクルーGANMIに所属していた過去を持ち、$hunはVertex, 1M-LOOPSなどダンスシーンの要注意人物が集うクルーに複数所属し、様々な場所で注目されている。

「最初は怒られて怖かったけど、それでもやっていったらうまくなってた」

「YU-KIくんと$hunくんが大好きなみんなが集まってて、小さい子とかもたくさんいるから実力も最初は低い子達もいたけれど、あの二人に付いていったことで自然と(スキルが)上にあがってったり。それはすごい実感できました。」

「大人になったら、ああ言う風にかっこよくダンスを踊れて、人もまとめられる人になりたい」

雰囲気づくりをするだけではなく、しっかりとダンサーとしての実力をつける期間にすることもコレオの二人は忘れてはいない。生徒にしっかり目を向け、生徒を第一に考えるその姿勢は、YU-KIの言葉に表れている。

(なぜコレオ二人の出番が極端に少ないのか?という質問に対し)
「俺はコレオがめちゃくちゃ前に出てるのはあんまり好きじゃない。この子たちが高い金払って出てるものだから、成長してほしいし、主役はこいつらでいい。」

ただ楽しむだけでなく、時間とお金以上の価値を与える機会を創ることは、決して簡単なことではないはずだ。本番での溢れ出る笑顔や、本番後の喪失感から涙する生徒の姿が、それらが生徒たちにとって想像以上の体験であることを物語っていた。

本番終了直後、涙を流す生徒

ODDRAW〇〇編

イベント終了後インタビューにて、コレオグラファー二人に話を聞くことができた。

YU-KI「7,8ヶ月のストーリーのフィニッシュ。だからポカーンって感じ(笑)」

$hun a.k.a Luigi「俺は達成感がすごいあるかなー。ODDRAWだけで終わりじゃなくて、スタートなんだよ。スタート位置にやっと到達して、そっから自分たちの道を歩んでいきな、って伝えたいですね」

YU-KI「漫画のタイトルでも、キャラの名前でも、海賊団の名前でも無い気がしてて。全部”編”かな。ODDRAW BENDAVIS編。このストーリーのタイトルはおれらって。」

なお、2022年1月29日には
ODDRAW prod by YU-KI & kazahoが、ON-GAE-SHI winter @zepp divercityにて開催される。

引き続き形を変えて成長するODDRAWから目が離せない。

YU-KIと$hun a.k.a LuigiのInstagramアカウントは以下

YU-KI Official Siteはこちら

関連情報

11/21 上智大学G-SPLASHによる公演にて、YU-KI & kooouya(GANMI)によるHiphop spナンバーが開催。
11/13 NOVEL FASHION EXPOにて、YU-KI & kooouyaによるプロジェクトF.A.Dのブースとライブが開催される。

取材・撮影・編集 :Charlie Ohno, Shun Kawahara
文: Charlie Ohno

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