【PERSONAL FILE】 Yo-Yo Artist/World Champion SHU TAKADA シーンを背負いステージへ

インタビュー ヨーヨーアーティスト/世界チャンピオン SHU TAKADA
ヨーヨーの世界大会「ワールドヨーヨーコンテスト」にて、15歳という若さで初優勝を果たして以来、6度の優勝を誇る。ダンスやアクロバットを織り交ぜた唯一無二のスタイルは、メディアやSNSの注目度も抜群。スパイダーマンのコスプレをしながらのパフォーマンス動画を目にした人も多いことだろう。レッスンやメディア出演等精力的にヨーヨーの普及活動を行いつつ、現在もトッププレイヤーとしてヨーヨー界を牽引している。
 今回は独自のスタイルを貫くヨーヨーのルーツから彼を突き動かす使命感、シーンへの思いなど多くを訊くことができた。


負けず嫌いな少年の挑戦


 ──自己紹介をお願いします。

SHU ヨーヨー世界チャンピオンのSHU TAKADAと言います。本名は高田柊です。普段はヨーヨーパフォーマーとして、日本をベースにして世界中(約10ヵ国)でパフォーマンスやメディア出演、ワークショップをさせてもらっています。

 ──現在も大会に出続けているんですか?

SHU 今はコロナの影響で中止になっているんですけど、毎年夏にヨーヨーの世界大会があるんですよ。アジア、アメリカ、ヨーロッパを毎年ローテーションしてて、その世界大会には毎年出るようにしてます。

 ──常に第一線で活躍しているんですね。

SHU 競技でタイトルも獲りつつやった方が、世界チャンピオンですって言えるかなって。それにはこだわって、生涯現役でいたいなと思います。

 ──最初に世界チャンピオンになったのは?

SHU 15歳、高校1年生の時に初めて優勝しました。小学1年生の時にヨーヨーをやり出したんで、9年目ですね。ヨーヨーは色んな部門があって、僕のやってる部門は10年くらいヨーヨーをやらないと世界タイトルをとれないって言われてます。昔から世界大会で優勝するのがずっと目標だったので、9年目で世界チャンピオンを獲れたことに関しては、まあいい感じのヨーヨーライフを進んでるなって感じがしています。

 ──昔というのは、始めた時から?

SHU 始めた時からですね。ちょうどYouTubeがスタートして色んな動画を見るようになって、このステージにいつか立ちたいと思いました。

 ──ヨーヨーを始めたきっかけは?

SHU 父が趣味でヨーヨーをやってて、その趣味のヨーヨーを小学1年生の夏くらいめちゃくちゃ自慢気に見せてもらって。「犬の散歩*¹」とか「ブランコ*²」を見せながら「この技どうだ」とかって言われて、悔しい、負かしてやると思ってやりだしたのがきっかけです。ヨーヨーというアイテム自体もめちゃくちゃカッコいいなと思ってたんで、新しい技ができたらクリスマスプレゼントとかで新しいヨーヨーを買ってもらってました。「絶対それまでに技を成功させてやる」って思いながらやってましたね。

*1 犬の散歩(ウォーク・ザ・ドッグ):ヨーヨーを地面につけて転がす技

*2 ブランコ:ストリングの間でヨーヨーを前後させる技

 ──大会に出るようになった理由は?

SHU 愛知県の練習会のミニイベントでパフォーマンスしたのが僕の初めてのステージでした。ヨーヨーの練習会が各地にあって、僕は静岡県出身なので一番地元に近かったのが愛知県だったんですよ。元々引っ込み思案で、人前に出るのがめちゃくちゃ嫌いだったので「出たくない」って泣きじゃくってたら、「出ないとポケモンのカセット捨てるよ」って両親に言われてしぶしぶ出たのがきっかけでした。でも、出たらお客さんから「すごいじゃん」って言ってもらえたのが嬉しくて。そこから大会のステージとか、人前でヨーヨーをみせるのが楽しくなりました。そういう経験がちょっとずつあったりして、初めて大会に出たのは小学1年生の終わりくらいでしたね。

 ──かなり早いですね。

SHU そうですね。ヨーヨーをやり出して一年くらいで大会のステージに立ちました。その翌年は地区大会のフリースタイル競技に初めて出場してみて、ビリから二番目とかだったんですけど、その順位と自分が全然できてないことがめちゃくちゃ悔しかったです。やっぱり大会に出たことによってさらに燃えたっていうのはありますね。
 ステージに立って人前に出るっていうのは小学生のうちってなかなかできないし、しかも年齢別になってる訳じゃないので、大人と戦わなきゃいけなかったのも楽しかったです。歳を重ねていくにつれて10個上とか20個上の人にも勝てるようになってくるんですよ。ヨーヨー一つで世代関係なしに遊べるので、それもすごいなと思ってます。


ヨーヨー界を背負う高校生


 ──人生の転機はありますか?

SHU 2つありますね。1つ目は、中学2年生の時に、ヨーヨーファクトリーっていうメーカーにスポンサードしてもらうことが決まったことです。ヨーヨーって色んなメーカーが世界中にあるんですけど、最大手と言われているメーカーなんです。そのスポンサーを受けるようになって、ヨーヨーを広めたりとか、自分のモデルをアプローチしたいなっていう気持ちが強まりましたね。それと、元々世界大会で優勝したいとは言っていたんですけど、やっぱりスポンサーしてもらうからには絶対やらなきゃなっていう気持ちが固まりました。

 ──中学2年生にして強い責任を感じたんですね。

SHU 中学生ながらに頑張ろうっていう。目標も見えてるし、この先にあるなっていうのが感じられたのがそこでしたね。
 なかなか体験できることじゃないし、ヨーヨーの世界だと「有名メーカーにスポンサーしてもらいたい」とか、「自分のシグネチャーモデル・オリジナルモデルを出したい」っていうのはみんな目標にしてるところなんですよ。それを中学生のうちから体験できて、一足先にそういうマインドに持ってこれたのは良かったかなと思います。

 ──2つ目は?

SHU 2つ目は、世界大会に初めて優勝したことです。その時のステージの光景をめちゃくちゃ覚えてて。高校1年生の夏で、初めて一人で海外に行ったんですけど、慣れないながらもステージでかましまくって。自分の演技が終わったらスタンディングオベーションになって、めちゃ気持ち良かったです。そのステージが終わった後に、その映像がYouTubeで何万回も再生されてました。ヨーヨーの動画はその当時あんまりなかったんですけど、それでみてくれる人が増えて、ヨーヨーを知らない人にもこうやって自分のスタイルを受け入れてもらえるんだなと。もうちょっと広めていきたいなっていう気持ちがさらに固まりました。僕の二段階のターニングポイントですね。

 ──ヨーヨーを広めていきたいという想いが現在の活動に現れているんですね。

SHU そうですね。みんなおもちゃとしてヨーヨーに触ったことはあるんですけど、そのおもちゃが今どんだけ進化してるのかを知ってもらえる機会ってなかなかないんですよ。自分のパフォーマンスを通じてそれを知ってもらいたいなって、めちゃくちゃ思います。
 そのために積極的にメディアに出演したり、レッスンもやったりしています。オンラインとか小学校に出向いてヨーヨー講座とか。めっちゃ喜んでくれてやってて楽しいです(笑)

 ──今までの活動を通して学んだことはありますか?

SHU いつも謙虚にっていうのは大事にしてます。ヨーヨーの世界チャンピオンっていうことで天狗になるとかは絶対にしちゃいけないなって思ってて。第一線で活動するからこそ、自分を通して「ヨーヨーの人ってこういう感じだよ」を体現できるようにしていたいなと思ってますね。初めてヨーヨーを見て、「こういう人がいるんだね」が僕であって欲しいなっていうのと、そうなった時にヨーヨーにポジティヴな印象を持ってもらえる方が良いなと。そういうのを含めていつも謙虚にと思ってます。

 ──ヨーヨーの魅力を教えてください。

SHU ヨーヨーは色んな楽しみ方があって、コレクションしたり、大会のステージに出たり、リュックやサコッシュにヨーヨーを入れて気軽に遊ぶ人もいる。ライフスタイルに合わせた遊び方があるなと思ってます。そうやって楽しみ方を変えれるのは一番良いところかなと思います。しかもどこでも遊べるんですよね。ヨーヨーってスペースが1畳あればどこでもパフォーマンスできるし。
 ヨーヨー1つでコミュニケーションがとれるっていうのもヨーヨーの魅力の一つですね。最初僕も全然英語が喋れなかったんですけど、小学生の時から世界中に友達ができたのはヨーヨーのおかげです。全然言葉が話せなくても仲良くなれて、次また世界大会に行った時には一緒にご飯行こうよって。輪がどんどん広がっていくのもいいなと思う。
 あとは、自己表現できる。自分で技を作って、ステージで曲に合わせて、僕はこういう演技をします、って提示できるんで、それもすごく良いところかなって思います。話したりプレゼンしたりするんじゃなくて、ヨーヨーを通じて自分を表現できる。
 国境を越えて人と人とを繋ぐツールでもあるし、自分とお客さんを繋いでくれるものって感じがします。


フリースタイルカルチャーからのインスパイア


 ──ダンスや他のカルチャーとも通じるものがある気がします。

SHU ありますね。色んなカルチャーの人と話す機会があるんですけど、やっぱみんな同じようなことを言っていますよね。輪が広がるだとか。僕自身、たまたまヨーヨーを見つけてのめり込んだんですけど、他の人は自分のカルチャーを見つけて自分でその輪を広げるているんだと思います。それぞれのカルチャーのトップになればなるほど共通してるところがあるなと実感しますね。

 ──他のカルチャーの人とは意識的に関わっているんですか?

SHU 意識的にもやってるし、他のカルチャーを見るのが好きなんですよね。ヨーヨーももちろんめちゃくちゃ好きなんですけど、どうしてもヨーヨーの競技会って技にフォーカスしてたりとか、たまに「演技をする」っていうことをきちんと捉えられていない人もいて。そういうのを感じていた時に、フリースタイルバスケットボールとかフリースタイルサッカー、ダブルダッチ、ビートボックスとか、ダンスとかに出会って、自分がカッコいいなって思うことをカルチャー全体がしてるような気がしました。そういうのを見たときにYouTubeで更に見るとかして刺激を受けてましたね。ここ数年になって色んなカルチャーの人と知り合って、一緒に練習することもあるんですけど、今までずっとヨーヨーだけで凝り固まってた自分の頭に色んなカルチャーの新しいアイディアが入ってきて、自分が進化できてる感じがするんで、すごい楽しいですね。

 ──純粋な気持ちで他のカルチャーを楽しんでるんですね。

SHU 楽しんでるし、そこから学べることってすごい多いです。「このカルチャーのこういう所が良いし、逆にこういう所が悪いよね」みたいなのも分かってくるんで。自分がヨーヨーでやるんだったらこうしたらいいのかな、とか考えるきっかけにもなる。競技のトリックとはまた別で、パフォーマンスでやる時は、自分のスタイルにも他のカルチャーからインスパイアを受けたものを取り入れるようにしてます。

 ──競技とパフォーマンスは違うんですね。

SHU 大会だと、複雑な技、点数がとれる技が評価されるんで、そこも盛り込みつつ自分のスタイルを出すようにはしてます。けどやっぱパフォーマンスで自分がやりたいことをして、お客さんが盛り上がってくれるのが一番自分の中で楽しいんで、分けています。特にエンターテイメント性は大事にしてますね。

 ──スパイダーマンの動画*³やアクロバットを取り入れるスタイルもエンターテイメントを意識して?

SHU アクロバットも世界中で僕しかやってなくて、ヨーヨー×アクロバットもヨーヨー×ダンスも他にやってる人がいないんですよ。最近になって僕の真似をしてくれてそういうのを取り入れてくれるようになった人もいるんですけど、今まではいませんでした。音もとれるし、体で表現しながらヨーヨーも魅せる一個のツールとして確立できるんで、自分はそのスタイルが一番かっこいいなって思ってて。もっと増えてくれたら嬉しいなと思います。

*3 2019/10/22 @shutakada_yoyo 投稿

 ──大会が競技チックだからというのもあるんですかね。

SHU そうですね。ちっちゃい頃に、競技チックすぎる人の演技を見てて眠くなりそう、とか思ってて、自分がそうならないようにどうしたらいいかなって考えたときに、アクロバットやダンスを取り入れてみようって。そういうマインドに至ったのも、フリースタイルバスケを観てた時に、ステップ入れてるとか、フリーズしながらボール捕ってるとか、そういった所がヒントになってます。自分のスタイルが最初に確立できたのも他のカルチャーがきっかけですね。

 ──かなり若い頃から独自のスタイルを形成してきたんですね。

SHU きっかけを作ってくれたフリースタイルバスケットボーラーのZiNEZ(ジンジ)さんっていう方がいるんですけど。僕らの世代のフリースタイルカルチャーの人だったら一番目標にしてる様な方で、リスペクトしてる人が多いかなって思います。ジンジさんが、僕が小学生か中学生の時にあったヨーヨーのイベントに審査員として来てくれたことがあったんですよ。そこで初めて会ったのがきっかけでフリースタイルバスケを知って、色んなカルチャーをみるようになりました。そのイベントのコンセプトが、クラブの箱を使ってヨーヨーをめっちゃカッコよくして、カッコいいヨーヨーで誰が一番すごいのかを決めよう、みたいな感じだったので、重低音バンバンの箱で音楽聴きながら、っていうのを経験することができました。こういうかっこいいスタイルでヨーヨーしたいって思ったのもきっかけのひとつですかね。


突き抜けるアイデンティティ


 ──SHUさんから見てヨーヨーはどんなカルチャーですか?

SHU ヨーヨーにのめり込むのもあって、ちょっと内気な人が多いのかなっていうのが個人的な印象です。でも、その中にもイケてる人とかカッコいい人とかがめちゃくちゃたくさんいます。最近だとハイブランドとコラボしたて新しくヨーヨーを作ったりとか、あとは音楽の活動をしてる人もいて。ヨーヨー出身というか、ヨーヨーしてたのにいつの間に他の業界でめちゃくちゃ活動してる人が結構いるんですよ。そういう人を見てると、内気ってマイナスなイメージかもしれないですけど、何かに取り組むことに集中できる人の集まりだなと思ってて。昔のハイパーヨーヨーってヨーヨーのブームがあった時は、超オラオラで悪ガキみたいな人が多かったみたいで、いわゆるストリート。今は基本的にみんなすごくいい子でひた向きにヨーヨーに取り組んでる。昔ハイパーヨーヨーやってた人で、今は30代くらいになってヨーヨーに復帰してる人もいて、そういう人はライフスタイルの一部として楽しんでいますね。さっき内気とは言ったんですけど、めちゃくちゃ色んな人がいて、すっごいカッコいい人も、すっごいオタクな、アニメ大好きな人もいる。ただ、そういう人たちがヨーヨーを通じて一つの輪になるので、最高だなって思います。ヨーヨー以外だったら絶対友達になってないような人たちが繋がってる。

 ──シーンに対して思う所は?

SHU ヨーヨー自体は世界的にブームが来ていると思います。コロナの影響でおうち時間ができて、家の中で楽しめるものとしてヨーヨーを手に取る人が多くなってきてるんですよ。そうなった時にヨーヨーは一人でもみんなでも遊べるからすごいいいなと思います。ただ、競技としてはどうしても競技チックになりやすいのと、あんまり外の業界に目を向けてる人がいないので、もっと外に目を向けてくれる人が増えたら嬉しいなとは思います。
 昔ヨーヨーのブームがあった時は、おもちゃ屋さんでヨーヨーが全く買えなかったくらいのめちゃくちゃでかいブームで。幕張メッセでおもちゃショーをしたときにヨーヨーのイベントのためだけに44,000人が来たらしいんですよ。でもそのブームって今後起きるか分からないし、そんなブームを起こそうと思ったら業界の外にどれだけ目を向けてるかがすごい大事かなと思います。どうしても大会で優勝して終了とか、趣味の範囲で終了ってなっちゃう人が多い。もちろんそれはヨーヨーの楽しみ方の一つでいいんですけど、もうちょっと外を見るためにヨーヨーをしようと思ってくれる人が増えてくれたらいいなっていうのと、競技もそういうことを考えてくれる人がもっと増えてくれたらいいなとは思います。

 ──大切にしてる価値観や座右の銘はありますか?

SHU 僕スパイダーマンめっちゃ好きなんですけど、ベンおじさんっていうピーター・パーカーのおじさんが言ってた「大いなる力には大いなる責任が伴う。(With great power comes great responsibility.)」っていう言葉があって、めっちゃ刺さるなあと。世界タイトルを獲って、それをどう生かすかって僕自身の責任だし、タイトルを獲って第一線で活躍してるからこそちゃんとやらなきゃいけないなっていう使命感があって。この言葉にグッとくることは多いですね。

 ──今後の展望を教えてください。

SHU ヨーロッパでパフォーマンスをする仕事が決まってて。今までも海外には行ったことあるんですけど、今回のは劇場でサーカス系のショーでヨーヨーをするということで、新しいシーンで自分がどれだけこのストリートカルチャーマインドを伝えられるかっていうのを楽しみにしてます。そこでうまくいけば新しい道が開けるんじゃないかなと思って、そこも楽しみではあります。

 ──人生の中で一番心に残っている一曲を教えてください。

SHU LMFAOParty Rock Anthemです。ヨーヨーの世界大会で初めて優勝した時に使った曲で、バチバチのEDMですけど、それがダンスのステップとかを交えたスタイルの一番最初の扉だったんで。やっぱたまに聴いたりします。

 ──何故当時この曲を?

SHU Quest CrewLes Twinsが僕のダンスとの出会いで、Les Twinsみたいなスタイルやりたいけど、Quest Crewみたいなガチガチに作りこんだショーケースやってみたいなっていうのが最初でした。Quest CrewがPVに出ててすごい!ってなったんですよ。シャッフルダンスやってて、あそこまでカッコよく見せててすごいなと。僕は大会の演技が3分間ある中で、そのうちの16秒間くらいただひたすらシャッフルダンスするパートがあって。ヨーヨーを一切せずに。それで優勝しちゃったんで、当時のジャッジとか他の人から賛否両論あったらしいんですけど(笑)そういうのもあって、きっかけがそこだったんですよ。思い出深い曲です。

 ──Culture University TOKYOではイケてるをテーマとして掲げていますが、SHU TAKADAさんにとって「イケてる」とは?

SHU ひた向きに取り組んでるとか、こだわって何かやってるってのが「イケてる」かなって思います。オタクっぽい人でもアニメが超好きでも、自分の好きな事とかカッコいいと思ってることを貫けてる人がイケてるかなと思ってて。どんなスタイルでもいいんで、一個とび抜けてるっていうか。どんなことでも突き進みすぎたら超かっこいいと思うんですよね。オタクダンスでも、みんなでそれに特化してたら超かっこいいショーケースだし、新しいものが生まれるんで。いわゆるダサい人っていうのも、そのダサさを突き抜けてたら、一周回って超イケてる。自分がやりたい事とかカッコいいと思ってる事を突き抜けるまでやってる人がイケてるやつかなと思います。

 ──最後に、あなたにとってカルチャーとは?

SHU 自分のアイデンティティというか、自分を表現できるものの一つ。例えば自己紹介の時に「高田柊です。何々をしてます」っていう、第二声。自分の名前の次に出てくるものがカルチャーだと思ってます。そこをレペゼンしつつ、他のカルチャーとかともコラボレーションするんですけど、自分の根底はやっぱヨーヨーだし。だから、カルチャーって第二声に来るものかなと思います。自分のアイデンティティですね。どこ出身っていうのと同じようなレベルだと思います。文化って多分そういう事だと思います。

 ──ありがとうございました。

取材・構成 Tsukasa Yorozuya
撮影    Shotaro Charlie Ohno, Shun Kawahara

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です