【COLUMN】高級食パン革命


自慢ではないが、僕は味音痴だ。

舌が肥えていない自信がある。例えば、ラーメン。

友達の中には、ラーメン批評家のヤツがいて、「あそこはスープがまずい」とか「あそこはチャーシューがダンボールみたいだ」とか言っている。お前はダンボールを食べたことがあるのかという疑問はさておき、僕にはそこらへんの違いがさっぱり分からない。

「ラーメンは、全部美味しいだろ」と常々思っている。

牛丼批評家は、一生分かり合えないタイプの人間だと思う。僕には、味噌汁がタダで付いてくるか来ないかくらいしか牛丼屋さんの判断基準がない。味の違いなど分からないのである。

それだけでなく、どこのお店の料理を食べても「おいしー」という僕を、友達は「お前幸せなやつだな〜」といつも言ってくれる。ダンボール食べてるヤツよりはな、と思うが、自覚はある。なんでも美味しい方が幸せに決まっているのだ。

前置きはさておき、ここまでラーメンの話をしているが、僕が今日言いたいことは、食パンについてだ。

今、食パン界に革命が起きている。

というより、僕の中で食パン革命が起きている。

さっき言ったように味音痴の僕だが、とある食パンを食べて初めて「違いが分かった」のである。

それは、練馬にある高級食パン専門店「うん、間違いないっ!」の食パンである。

その店構えはキテレツそのもので、店のひさしには大きく「うん、間違いないっ!」と書かれている。何を隠そう、できてからずっと何屋さんか僕は知らなかったくらいだ。それくらい従来のパン屋さんの雰囲気からはかけ離れている。

全くパン屋らしくない奇抜なデザインのパン屋。少し笑えて、こんなのパン屋だと思わなかったでしょ?と言われているような、なんだか試されているような、ワクワクした感覚になる。

売っている物は共に2斤サイズのノーマル食パン「Oh!間違いない」¥800(税別)とレーズン入りの食パン「絶対100パーセント」¥980(税別)のみで、確かに“高級”食パンである。

初めては、やはりオーソドックスにいこう。

「Oh!間違いない」を購入。同梱されるパンフレットにはおすすめの食べ方が書いてある。

まずはその中に書かれている、

「当日は、トーストせずにそのまま生食で。」

一口食べて、非常に驚いた。ふわふわしてて、うまい。正直、今まで食パンそのものを美味しいと思ったことはあまりない。食パンというより、バターやジャムが美味しいのだと思っていた。

しかし、このパン「Oh!間違いない」は何かが違う。気付いたら、もう一枚手を伸ばしてしまっていた。

まさか自分が、食パンをおかわりする日が来るなんて。
おかわりはお米だけのものだったはずなのに。

パンフレットの、「トーストして蜂蜜をたっぷりかけて、塩を一振り」

この方法で食べてみる。

うますぎる。さっきとは違ううまさだった。

その味についてだが、

前提として話していた通り舌が肥えていないので、味に関して細かく伝えることは困難を極める。
とにかくうまいのだ。甘いし、美味しい。
この「Oh!間違いない」、とにかく間違いないのだ。
美味しいという点で、とにかく間違いないのだ。

あまりにも雑な食レポになってしまったが、この情熱でどうにか伝わって欲しいところである。(パンフレットによると、生クリーム、奄美産の天然塩、奄美産のザラメ糖が入っているらしい。)

今まで練馬区在住を公言すると、何もないじゃんなどと言われていたが、今は自信を持って言える。練馬には、うまい食パン屋さんがある。

この「うん、間違いないっ!」は都内に3店舗オープンしており、系列店もあるという。

系列店の名前は

「考えた人すごいわ」

僕もそう思っていたところです。

昨今お米のおかずがフィーチャーされたり、高級な朝ごはんのお供などが注目されがちだが、高級食パンを家族でリピートしている今、僕は“朝はパン“時代の到来を確信している。

Written and photo taken by: Charlie Ohno

「うん、間違いないっ!」HP https://www.un-machigainai.com

「考えた人すごいわ」HP https://sugoi-bread.com/

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